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シトロエンC5海外試乗記 第1弾、森口将之編UP!

初代C5のリベンジなるか?

PSAグループの一員となって以降、代を追うごとに個性を弱めてきた感があった少し前までのシトロエン。ある意味でその究極といえたのが2000年にデビューした現行型C5だったと思う。

C+数字という現在まで続く新命名法の第1弾だったのに、なんとも無難なスタイリングとインテリア。写真を前にウ~ンとしゃがみこんでしまったシトロエン・フリークが少なくなかったとか。その思いはファンだけじゃなかったようで、販売成績はイマイチだった。万人向けに作ったのに万人受けしなかったのだ。メカニズムでは第3世代のハイドラクティブ・サスペンションを初搭載するなどのニュースがあったのに。

ここで方向転換を図っていなかったら、現在ダブルシェブロンが存在していたかどうか。しかし賢明にも彼らは気づいた。かつての2CVやDSのような、唯我独尊のクルマ作りこそシトロエンだと悟ったのだ。これは大きな決断だ。後ろを振り返ることが嫌いなフランス人が、過去の遺産を尊重する気になったのだから。

その後登場したC2~C4とC6はすべてヒット。C4ピカソは昨年の欧州で、コンパクトミニバンのベストセラーになったほどだ。トータルの販売台数は2002年の131.2万台から昨年は146.1万台と、5年間で10%以上伸びている。個性化政策は成功したといっていい。

となると期待したくなるのが2代目C5。いまのシトロエンの勢いからして、鮮烈なリベンジを果たすだろうと多くの人が思った。しかし昨年10月に公開された写真を見て、一部の人はこうつぶやいたに違いない。「なんかBMWっぽくない?」

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