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ギャランフォルティス増殖 RALLIART&Sportback

ギャランフォルティスに“ラリーアート”が追加

走らせたその瞬間から「おおっ」と思わせる感触を伝えてくれたのは、日本で登場したばかりの『三菱 ギャランフォルティス ラリーアート』。このモデルの欧州仕様であるランサーラリーアートを、ひと足先にドイツの一般道とアウトバーン、ニュルブルクリンクで試すことができた。

走りの印象を報告する前に、まずはその成り立ちや位置付けを簡単に紹介しておこう。車名からも分かるように三菱のワークスであるラリーアートの名が冠されたこのモデルは、ランサー(日本名:ギャランフォルティス)をベースとしており、そこにエボXと同じ2.0リッター直4ターボを搭載。さらにエンジンの冷却系および吸排気系に手を入れて、エボXの280ps/43.0kg-mから240ps/35.0kg-mへと、より日常での扱いやすさを重視したチューンがなされた。

併せてツインクラッチSST(2ペダルMT)の5速と6速のギア比が高められた他、エボXでお馴染みのAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)を装備せずに、ACD(アクティブ・センター・ディファレンシャル)のみで構成されるフルタイム4WDシステムを搭載。足回りには、専用チューンのサスペンションや、欧州仕様のアウトランダーで採用する16インチブレーキ、18インチタイヤ&アルミホイールが与えられている。

そして外観では、ノーマルのセダンボディを基本にしながら、エボXと同じエアスクープ付きのアルミ製ボンネットフードを採用し、前後バンパーなどには専用品が奢られた。一方の内装は、専用メーターやエボX用ステアリング、専用シート地を与えるなどのモディファイがなされ、オプション装備にはレカロシートも用意される。

価格的な序列でいくと、このラリーアートはエボXとギャランフォルティスの中間グレードという位置付け。キャラクター的には、スパルタンなエボXとバランス重視のギャランフォルティスに対し、デイリースポーツと表現できる個性が与えられる。ゆえに走りの味付けも、エボXが限界性能追求型であるのに対し、ラリーアートは一般道での乗り味のよさとスポーツ性の高バランスに特化した味付けがなされるのが特徴だ。

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