【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 23
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 23
2019年から発売されている8世代目のポルシェ「911」シリーズ (タイプ992) がフェイスリフトを受けた。外観での大きな変更はわずかで、フロント部分はウィンカーがヘッドライトユニットに内蔵され、「GTS」ではアクティブエアインテークが縦型のスリットになった程度である。
>>フォトギャラリーで新型カレラGTSやカレラの内外装、HVメカを見る
もっとも大きな変更はGTSがついにハイブリッド化されたことで、「T-ハイブリッド(ターボ-ハイブリッド)」と呼ばれるシステムは以下のような構造になっている。
新開発の水平対向6気筒エンジンはボア97mm×ストローク81mmに変更され、排気量が2981ccから3591ccに増加している。また、これまでの左右のバンクに1基ずつレイアウトされた排気ガスターボに代わって、図のように一基の“電動”排気ガスターボが採用された。
この電動ターボシステムは排気タービンと過給コンプレッサーの間に電気モーターが挟み込まれており、低回転域からの素早い過給能力はもちろん、11kWの回生能力も持ち合わせている。
さらにエンジンと8速PDKの間には最高出力40kW(54ps)、最大トルク150Nmの電気モーターが挟み込まれており、スタータージェネレーターとしてアイドリング時からアシスト可能な機能をもっている。
また、高電圧システムによって新エンジンのエアコンコンプレッサーも電動になり、ベルトを廃止したため現行の3.0Lボクサーよりも110mm低くなっていることにも注目だ。
その結果、ハイブリッドなしのエンジン単体で最高出力485ps/最大トルク570Nmと現行GTS比で5psの出力増加に留まるが、システムトータルでは最高出力485ps、最大トルク610Nmと61ps、40Nmも上回る結果となった。
<911GTSのダイナミック性能>
・0-100km/h加速|3.0秒(3.3秒)
・最高速度|312km/h(311km/h)
※()は現行GTSクーペの数値。
一方、「911カレラ」は引き続き3.0Lツインターボを搭載。MC前はGTS用だったターボチャージャーを採用することでパワーアップを果たし、こちらも先代比で0-100km/h加速が0.1秒短縮、最高速度は+1km/hとなっている。
<911カレラのダイナミック性能>
・0-100km/h加速|4.1秒(4.2秒)、スポーツクロノパッケージは3.9秒
・最高速度|294km/h(293km/h)
(次のページに続く)
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
925馬力のアウディ最強モデル登場 「eトロンGT」大幅改良、デザイン一新 装備も充実化
フェラーリ 296GTB/GTS【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
EVになってもAMGは健在! メルセデスベンツ『CクラスEV』、歴代最強の800馬力となるか
メルセデス・ベンツ、電動コンパクトSUV『EQB』を刷新。バッテリー容量増強で航続557kmに伸長
新型BMW M5登場!──GQ新着カー
メルセデスAMG「CLE 53クーペ」発表 最新マイルドハイブリッド搭載の新モデル
アウディの高性能EVスポーツ、『RS e-tron GT』に改良新型…856馬力に強化
さらにワイルド&ドラマチック! 改良版マクラーレン・アルトゥーラへ試乗(1) アプデで総合700psへ
【欧州で先行試乗】たゆまぬ進化がもたらす未来への予感 マクラーレン アルトゥーラ・スパイダー
最上位モデルはアウディ市販車史上最強の925馬力! アウディ新型「eトロンGT」欧州で発表
アルピーヌ「A290」日本導入を検討 ブランド初の電動スポーツモデル
わずか1年でフェイスリフト!さらにパワーアップされた新型BMW「M2」に関する全ての情報!
ホンダ新型「フリード」発売 購入検討時にチェックしておきたいポイント&シエンタとの価格差は?
続々PHEV化で完成するレンジローバーの唯一無二の世界観。その裏で過激なV8モデルも準備中!?
サンクをアルピーヌが魔改造!? A110譲りのハンドリングのホットハッチ「A290」発表。日本導入は?
本当にスポーツタイヤ!? グッドイヤーの新作「アシンメトリック6」は静かで軽い“摩訶不思議”な万能選手だった
【よく見りゃ大変化!】発売迫る新型BMW「X3」のデザインやお買い得度を現行型と比べた
大幅改良で走りが激変「ヴェゼル」の買いは最上級「Z」の4WD。新設定ハントパッケージの評価は?
異色のハイブリッドと内外装変更。マイチェンと呼ぶには見どころ多めな新型「ポルシェ911」まとめ
次期型の行方にヤキモキするファンも注目、幹部が断言する「半端な新型GT-Rは作らない」の中身
【230万円】一長一短ありますが…インプレッサの最安グレード「ST」はアリかナシか?