ランボルギーニが限定112台の新型カウンタックを発表! オリジナルの要素が随所にちりばめられたデザインに注目
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Automobili Lamborghini 205
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Automobili Lamborghini 205
1970年代のスーパーカーブームの火付け役といえば「ランボルギーニ カウンタック」だが、ドイツに居た私は最初この「カウンタック」というクルマが何であるかが分からなかった。その後、日本のニュースで「カウンタック」が「クンタッチ(countach)」であることが分かった。同じような間違いでAMG(アーエムゲー)を「アーマーゲー」としているケースもあるが、誰が名付けたかは分からないが、日本人として少し恥ずかしいエピソードではあるので、本記事では以降、カウンタック=クンタッチとして記述してみたい。
さて話題を戻そう。このクンタッチが誕生して(正確には1974年に市販が開始されて)ちょうど半世紀が経ち、ランボルギーニはオマージュ(記念)として新たに「クンタッチ LPI800-4」を開発、限定生産することを明らかにした。
そのモデル名はLP(縦置きエンジン、ミッドシップ)、Iは(ハイブリッド)、800馬力で4WDを意味している。
8月13日、西海岸のモンテレーで開催されるカーウィークにおけるクエイル・モータースポーツ・ギャザリングで初公開された新型クンタッチのデザインは、1974年に登場したオリジナル・クンタッチの初代量産モデル「LP400」に非常に近いものであった。
社長のシュテファン・ヴィンケルマンは「クンタッチ LPI800-4はオリジナルのLP400が当時そうであったように、現代においても先見性をもったクルマです。ランボルギーニにとってだけでなく、自動車業界の重要なアイコンである故に、デザインはオリジナルに敬意を表したものになっています。しかしそれは単なる懐古趣味ではありません。ランボルギーニの歴史が編み上げたDNAと、そのDNAをベースにした先進を目指すものです」と語っている。
新型クンタッチのサイズは全長4870×全幅2099×全高1139mm、そしてホイールベース2700mmとオリジナル(4140×1890×1070mmと2450mm)よりも大きく、シルエットおよびバランスはずっとモダンな印象を受ける。カーボンモノコック製ボディの空車重量は1595kgとなっている。このサイズ、後述する48Vのワートレーンからしてベースは2019年に63台の限定で販売された「シアン」だと思われる。
アルカンタラで仕上げられたインテリアは基本的には4種類のトリムが選択可能で、インフォテインメントは最新の8.4インチHDMIタッチスクリーンで操作する。
搭載されるエンジンは6.5L V12で最高出力は780ps、最大トルクは720Nm、さらに34psを発生する48VのマイルドハイブリッドシステムのISGを搭載している。
タイヤはピレリ Pゼロ コルサでフロントに255/30ZR21、リアには355/25ZR21のミックスサイズ。ハルデックスクラッチによる4WDと7速DCTの組み合わせで、スタートから100km/hまで2.8秒、200km/hまで8.6秒、最高速度は355km/hにまで到達する。 この性能に合わせたブレーキは、フロントに6ピストンのアルミキャリパーと400×38mmのカーボンセラミックディスク、リアに4ピストンのアルミキャリパーと380×38mmのカーボンセラミックディスクが採用されている。
新型クンタッチは112台の限定生産だが、この数字はオリジナル・クンタッチの社内開発コードが「LP112」で、そのシャーシナンバーが1120001から始まったことに由来している。生産は間もなく開始される予定で、2022年3月までにはデリバリーが開始される。
※2021年8月16日、記事内容を一部修正いたしました。
>>>ランボルギーニ関連動画はこちら「アヴェンタドール ウルティメ」取材会レポート
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