次期Aクラスをスクープ スタイリングも大転換
掲載 更新 carview! 写真:Carparazzi
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メルセデス・ベンツのエントリー・モデルであるAクラスはフルモデルチェンジを受ける。というか名前だけ残って全く新しいコンセプトのクルマに生まれ変わるといった方が正確である。昨年4月に上海モーターショーで紹介された次期モデルのコンセプトカーが示すようにハイルーフの現行モデルとは正反対の、低くスポーティなプロポーションを持っている。そのニューAクラスのプロトタイプが我々スクープ班に捕獲された。
昨年のコンセプトカーは3ドアだったが、今回撮影されたプロトタイプは5ドアとなっている。そのプロポーションはやはり背が低い点が特徴的で、コンセプトカーのそれに近い。噂によれば、全長は昨年11月に発売された新型Bクラスの4.36mより若干短い程度だという。車両全体にカモフラージュとしてQRコードが貼り付けられたプロトタイプの写真からは確認し辛いが、フロントマスクは先日デトロイト・モーターショーで発表された新型SLに通じる押し出しの強いデザインとなっている模様だ。ちなみにCd値はクラストップレベルの0.26を目指して開発されているという。
スポーティなイメージはインテリアも同様で、インパネは左右非対称のドライバー・オリエンテッドなデザインとなっていると言われている。一方、ルーフは低いが従来のようなサンドイッチフロア構造ではないためにヘッドルームは確保されており、ラゲッジスペースも約350リッターというクラスの平均的な容量を確保しているという。装備面では、低速衝突回避ブレーキアシスト・システムやインテリジェントAFS、無段階制御のオートハイビームなど、先進的な安全装備が多数採用される模様だ。
Aクラスのこのような方向転換は、これまでに人気を博しているBMW1シリーズやアウディA3などと直接競合するモデルとしての役割を与えられたことを意味している。
パワーユニットはBクラスに準じ、ガソリン・エンジンが最高出力122psまたは156psの2種類の1.6リッター直4ターボで、109psと136psの2種類のディーゼル・エンジンも用意される模様である。トランスミッションは6速MTと7速デュアルクラッチ・トランスミッションが用意されるはずだ。駆動方式はFFだが、4WDも設定されるという。
さらに、次期Aクラスには最高出力が350ps程度の高性能エンジンを搭載したAMGバージョンが登場すると言われている。こちらは4WDとなる可能性が高い。
次期Aクラスの発売は2012年6月頃になると言われているが、ワールドプレミアは3月にスイスで開催されるジュネーブ・モーターショーが有力視されている。
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