3代目ジムニーお別れ試乗 本格クロカン独特の「味」を街乗りで感じた
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一 1
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一 1
4代目となる新型ジムニーが先行発表されました。思いっきりスクエアでクラシカルなフォルムが話題のようですが、つまりは3代目が終焉を迎えるということで、3代目ジムニーのお別れ試乗してきました。テストしたのは市街地や高速道路などの一般道です。
3代目ジムニーのデビューは1998年というからなんと20年前。ちょうど軽自動車のボディサイズの規格が大きくなった年で、エクステリアは2代目の無骨でいかにも本格4駆というフォルムから、モダンで乗用車的なスタイルへと大胆な変更を受けました。見た目は今っぽくなったものの、中身はジムニー伝統のラダーフレーム、エンジン縦置きFRレイアウト、前後リジットアクスルサス、副変速機付きパートタイム4WDなどが継承されています。
試乗車は走行2万キロちょっとのジムニーランドベンチャーという特別仕様車で4ATのモデル。シートに座るとなんだか懐かしい匂い。なんとも伝えにくいのですが、少し前のクルマってこんな匂いしたな、となんだかセンチメンタルな気分になります。視界は広く、リアのスペアタイアはやや邪魔ですが、全方向とても見やすく、特にボンネットは四隅をしっかり確認することができます。
ステアリングは昨今の軽自動車と比べればやや重たく、ステアリングセンターはユルめ。特にユルさについては今の乗用車ではほとんど使われていないリサーキュレーティングボール式のステアリングギアボックスの味であり、ジムニーらしさの一つと言えます。ブレーキは甘い印象ですが、踏み足していけばしっかりと効きます。最小回転半径が軽自動車最大となる4.8mで、予想以上にステアリングは切れませんが、ボディサイズがコンパクトなので困ることはありません。
高速道路では80km/hくらいからエンジン音や振動がそれなりに大きくなってくるので、高速走行はちょっとシンドイですが、そもそもオフロードを走ることを考えられたクルマであり、その辺は想定の範囲内。市街地などではキビキビ走ってくれるので、遠出しないのであれば普段の足として十分に使うことができます。そしてなんといってもこのクルマの強みである悪路走破性能は、悪天候や災害時などにその威力を発揮してくれるでしょう。
ラダーフレームの影響なのか、乗り心地は一般道、高速道路含めてシートの上でピョコピョコと体が跳ねるトラックのようなフィーリング。長時間だとちょっと疲れそうではありますが、角が立っていないマイルドな入力なので、こちらも日常の使用では問題なさそうと感じました。
結論、3代目はジムニーらしい「味」を持ちつつ、乗用性能をもしっかりと備えた万能車でした。4代目にも基本性能は受け継がれるようですが、果たしてどう変わってくるのかとても楽しみですね。
【関連記事】
新型ジムニー&ジムニーシエラ先行公開 ガッチリスクエアフォルムが新鮮
次のページ>>スペック
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
トヨタ新型「“SUV”ミニバン」発表! タフ顔&高級内装がカッコイイ! アンダー400万円の“充実装備”が嬉しい「GX O」印に登場
うおおおお!! マツダ6の後継が中国で爆誕!? 新型セダン[EZ6]超絶カッコいいやん!! 丸テールに内装もハンパない【北京ショー】
FIAスライエム会長が批判にコメント「世論の法廷で有罪判決を受けたかのよう」会員からの支持も強調
レッドブル育成ハジャルが3日目最速。宮田莉朋は午後3番手/FIA F2バルセロナテスト最終日
ついに[レガシィ]の名が消える…… 2025年春にメイン市場の北米で生産終了! でもアウトバックは生き残る!
スズキ「アヴェニス125」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
「Appleのパクリ」はもはや過去! 中国シャオミ初EV「SU7」受注7万台突破と新経済圏ブチ上げ、米中貿易摩擦も何のその?
アウトドアテイスト満点な新設[HuNT]がイカす!!! ホンダの中核コンパクトSUV[ヴェゼル]が満を持してマイチェン!
THE NORTH FACEを体現した一台! トリプルネームで開発されたトヨタ ランドクルーザープラドがベースのキャンパー
走るファーストクラス【レクサス LM500h エグゼクティブ】
GAINER TANAX Zが岡山で待望のシェイクダウン。ドライバーふたりもポテンシャルに手ごたえ
もう[ハリアー]超えやん!! 日本の[ヤリス]にも採用してよ!! 欧州仕様のエアコン機能が神すぎる
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う