歴史はまだ続くのか!? マークX広報車お別れ試乗してきました
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
トヨタから届いた広報車リストに最新モデルが並ぶ中、「マークX(今月終了)」というなんとも物悲しい文字が書かれていました。せっかくなのでcarview! 編集部、マークX広報車をお別れ前に借り出してみました。
マークXは言わずと知れたマークIIの後継モデルで、1968年に登場した初代コロナマークIIから数えると現行型はなんと11代目。トヨタの中でカローラやカムリ、クラウンと並ぶ歴史あるセダンです。セダンというとだいぶ数を減らしているイメージがありますが、実際はどうなっているのでしょうか? 2018年2月のボディタイプ別販売台数を見てみると、現在人気のSUV部門のトップはトヨタ C-HRで7627台。セダン部門はカムリが奮闘しているものの2451台と、3分の1以下。ではマークXはどうなっているのかと見てみれば410台。2017年の年間トータルでも8460台とC-HRの月販とあまり変わらない数であり、風前の灯火状態です。
そんなツライ状況のマークXですが、現行モデルは2016年11月にマイナーチェンジを行っています。大胆なエクステリア変更で目を引きながらも、スポット溶接増しや構造用接着剤の採用によりボディ剛性を強化。さらに「トヨタセーフティセンス P」を搭載し安全性能の向上も行いました。販売台数は多くなくとも、しっかりとアップデートされているマークX。一体どのようなクルマなのでしょうか。2.5L V6エンジンを搭載した250RDS(車両本体価格=343万4400円)というグレードに試乗しました。
エクステリアを見てみると、フロントマスクは押しの強いデザインですが、全体的にはFRらしいプロポーションをしていて、18インチのホイールもオーソドックスなデザインながら存在感があります。インテリアはドライバーズシートを囲むように配置された操作スイッチ類がドライバーズカーの雰囲気を高めています。シフトノブの位置は高めでシート寄りに設置され、動かしてみると81マークII(80系と呼ばれる88年発売のモデル)のシフトノブを動かしたときの感触が蘇りました。マークIIの血統を感じる操作感です。
走りはというと、まとめてしまうと良い意味でオジサン的な乗り味です。当たりの優しい乗り味とステアリングセンターがダルで接地感が少なめなステアリングフィール。クルマが好きでグイグイ乗りたい人にはあまりおすすめできないですが、ゆったりしっとり乗りたい方にはかなりおすすめと言えます。付加価値として、リアシートの背もたれが可倒するので長尺物や大きな荷物も結構積むことができたり、2.5L V6エンジンはレギュラーガソリン指定など、意外にも実用的なクルマだったりします。
巷ではカムリと統合して無くなっちゃう、なんてウワサもあったりするようですが、確かに今のままだと「FR」としての良さをあまり引き出されていないような気もします。お値段そのままに、トヨタのスポーツカーブランド・GRが仕立てた「マークX GR SPORT」のように走りに振ったキャラクターをスタンダードモデルにしたら存在価値がグッと上がるのではないか、などと勝手に想像したりしたマークX広報車のお別れ試乗でした。
次のページ>>スペック
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
角田裕毅、序盤3番手走行も赤旗が不利に働き7位「走りには満足。結果に複雑な思いだが、入賞できたことは嬉しい」
【MotoGP】ヤマハに復活の兆し? クアルタラロ、電子制御の改善を実感「パフォーマンスはずっと良くなった。良いステップだ」
2026年レギュレーション調整で“コンセプト違い”のマシンが生まれる? F1チームは歓迎
メリットなかった!? トヨタもホンダも「アイドリングストップ機能」廃止へ! 「使いにくい」の声も! どんな反響があった?
欧州ではすでに新型が登場! アドベンチャー大型スクーターの大ヒットモデル ホンダ「X-ADV」はどう変わる?
コンセプトはGo Ahead! トムスが40系『ヴェルファイア』用「スタイリングパーツセット」を発売
ハミルトン、低調メルセデスF1での残り3戦はヤケクソ? フェラーリ移籍を前に「今はクリスマスを楽しみにしている」
[自動車ディーラー]が運営母体? [神戸マツダ]が整備専門学校を開校へ
13年放置のホンダ「ライフ ステップバン」を仲間とともにレストア…現代風にアレンジしたおしゃれなカスタムメニューを紹介します
「カワサキ プラザ横浜戸塚」がリニューアルオープン!楽しいモーターサイクルライフをサポート!
大西流星&長尾謙杜(なにわ男子)×新型ジープ・アベンジャー──Car of the Month
2024年末の発売を目指すヒョンデ中型EVバスを展示! 「エレクシティタウン」が富士スピードウェイのホームストレートを走った
【トヨタ版の噂も】スズキ初のBEV「eビターラ」は多面体ボディと先進内装でBEV市場を席捲するか
あの「250」のオープンが想像以上にゴツカワ! トヨタが本気を出した「ランクルROX」の大量画像
【かっこいいぞ…】アウディ新型「A5」&「S5」公開! 実質A4の後継モデルはファストバックの5ドアとワゴンを設定
現行マツダ唯一のロータリーエンジン搭載モデル「MX-30」がマイナーチェンジ 価格は293万円から
レクサスの歴史的象徴「LS」が売れない3大要因と、次期型が“ふつうのセダン”にならない理由
“50位圏外”でスランプ続く「CX-60」。モデル末期「CX-5」と総合力ではどちらを買うべき?
白熱の王座争い!! 国内二大レースのSUPER GTとSF、最終盤の見どころと観戦時のポイントを解説
【最安グレード追加】レクサス最小SUV「LBX」に“エレガント”新設定 価格は420万円から
【まだお先は真っ暗?】もはや日本じゃ売れる気がしないBEV…やはり初心者のボクらには無理ゲーなのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!