ホンダ 新型コンパクトSUV ヴェゼル発表
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
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ホンダは12月19日、フィットをベースとしたコンパクトサイズの新型SUV ヴェゼルを発表した。12月20日から販売を開始する。ヴェゼルはSUVの力強さ、クーペのパーソナル性、ミニバンの使いやすさを融合させ、世界的なダウンサイジングの流れに応える新世代ヴィークルとして開発。SUV領域に固執せず、ホンダの新たな定番車を目指していくという。
「Dynamic Cross Solid」をコンセプトとしたエクステリアは、SUVの力強さとクーペのシルエットを融合したスタイリッシュなデザインを追求した。フロントは、フィット同様の新デザインアイデンティティー「ソリッド・ウイング・フェース」を採用しながら、張り出したバンパーと厚くワイドなノーズで力強さを表現。サイドは、ノーズからルーフへつながるクーペライクなシルエットの上部と、安定感のある下部を、フロントドアからリアへ走るキャラクターラインが融合させている。リアは、下部にボリュームを持たせて安定感を強調しつつ、前傾させたリアウィンドウと彫りの深いテールゲートで軽快さを表現したという。
インテリアで特長的なのが、ハイデッキセンターコンソールだ。通常より高めに設置することで生まれた空間を活用し、スマートフォンなどを充電しながら置けるフロントコンソールポケットと、ドリンクのサイズに応じて深さを可変できるドリンクホルダーを装備した。また、ステッチが施されたソフトパッドをインストルメントパネル正面やコンソール側面、全アームレストに採用し、上質感を高めている。キャビンは燃料タンクを前席下に置くセンタータンクレイアウトの採用によって多彩なシートアレンジを可能にし、リア席空間はミニバン並みを実現したという。
ヴェゼルのパワートレインは、1.5L直噴エンジンに高出力モーター内蔵7速DCTを組み合わせたハイブリッド車(FF、4WD)と、1.5L直噴エンジンとCVTの組み合わせ(FF、4WD)の2種類が用意された。受注の8割を占めると予想されるハイブリッド車は、状況に応じて「EVドライブ」「ハイブリッドドライブ」「エンジンドライブ」の3つの走行モードから効率の良いモードを自動で選択。システム最高出力は112kWを発生し、 JC08モードで最高27.0km/L(HYBRID/FF)を達成した。また、ハイブリッド車には通常よりも高めのエンジン回転域を使用してハイレスポンスと加速が楽しめる、SPORTモードを搭載した。
ハイブリッドには、アクセルペダルの反力によってエコドライブへの誘導や、雪道などでのアクセル操作支援を行う、リアクティブフォースペダルをホンダの国内モデルとして初めて搭載した。また、30km/h以下での追突回避や被害軽減を図る低速域衝突軽減ブレーキ(シティブレーキアクティブシステム)や、停車時と10km/h以下からの急加速を防ぐ誤発進抑制機能も設定される(タイブ別設定)。さらに、従来ホンダではエリシオンのみに設定されていた、電子制御パーキングブレーキが全タイプに採用された。価格はハイブリッド車が219万円~268万円、ガソリン車が187万円~212万円。
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