ハリアー、10年ぶりのフルモデルチェンジで復活
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
トヨタ自動車は11月13日、新型ハリアーを12月2日から発売すると発表した(ハイブリッド車は2014年1月15日)。2003年発表の2代目は、2009年から国内導入されたレクサスRXと併売が続いていたものの、昨年秋には販売終了。三代目となる新型はハリアーブランドとして実に10年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
新型ハリアーはデザインテーマを"Elegant Velocity"とし、歴代共通の水平基調で躍動感あるスタイリングを継承した。フロントビューはコーナーを大胆に後方に引いた立体的な造形を取り入れ、先代よりもシャープ感を強調。また、LEDヘッドランプ、グリル、バンパーの形状も相まって迫力あるマスクを構成している。サイドには前傾したリアピラーを今回も採用し、スピード感を表現している。
なお、国内専用シャシーを使用し、全長で-15mm、全幅で-10mmのダウンサイジングを図っているが、パッケージの見直しでタンデムディスタンスは+12mmと居住性向上に成功している。
アーチ形状に組み合わされたセンタークラスターは堂々と存在感を主張。先代よりも+53mmワイド化したインストルメントパネルと、ドアトリムまで連続したデザインにより、ゆったりとした空間が演出されている。また、ステッチが施されたソフトパッドや、手塗りの質感を追求したという木目加飾、フロントドアトリムにエンボス加工されたオーナメントなど、ディテールへの配慮がプレミアムSUVの風格を感じさせる。国内初という、コンソールボックス内に設置されたスマホ用「おくだけ充電」も便利な機能だ。
ハイブリッド車に搭載されるエンジンは、先代の3.3L V6から2.5L直4へダウンサイズされ、モーターがアシストするシステム最高出力は197psを発生する。アトキンソンサイクルエンジン、クールドEGRシステム(排出ガス再循環)などにより、JC08モード燃費はGRANDが21.8km/L、その他グレードは21.4km/Lを実現している。
ガソリン車はFF、4WDともに2.0L直4のみの設定となり、CVTと組み合わされる。
前後左右のカメラで周囲を確認できるパノラミックビューモニターや、超音波センサーで障害物を検知して危険を回避するインテリジェントクリアランスソナーなど、サポート機能が充実。安全面では、トヨタ初となる車線逸脱回避機能のレーンディパーチャーアラート(LDA)、異常なシフト操作の際に急発進・急加速を制限するドライブスタートコントロールなどが装備される。
価格はハイブリッド車が361万円~447万円、ガソリン車が272万円~378万9000円。
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