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室内は3層レイヤー式!? ルノーの最新コンセプト

今年3月のジュネーブショーで披露されたルノー新型コンセプト「キャプチャー」の公式写真をご紹介。

■新しいクロスオーバーのかたち

キャプチャーは、2シーターのスポーティ・クロスオーバー。前後のオーバーハングは切り詰められ、クーペライクなルーフラインや筋肉質なボディが特徴的だ。

エクステリアは、ルノーロゴをマット加工されたグリルに垂直に配置。ヘッドライトにはLEDを採用する。また同じくマット加工されたボディアンダーガードを前後に装備する。ルーフは脱着式ハードトップで、取り外すとカーボンファイバーのフレームが出現する仕組み。足元は黒&白のリムでデザインされた22インチ大径タイヤを装着する。

インテリアは、フロントシート自体がセンターコンソールと一体化しており、あたかも空中に浮いているように見える。インストパネルやドア内側パネルに半透明マテリアルを採用している点もユニーク。シートにはハイテクファイバーロープを採用。リア部では伸縮性の高いロープを使い、3層にレイヤーを作り、多目的に使用できるようになっている。時にはハンモック感覚でリラックスしたり、ラゲッジとして使用する事も可能。シートベルトとヘッドレストを装備すればリアシートとしても機能し4名乗車を可能に。室内空間の新しい形を提案している。

搭載エンジンは1.6リッター・ディーゼル・ツインターボ。最高出力は118kw(160ps)、1750回転で最大トルクの380Nmを発揮する。トランスミッションはルノーのデュアルクラッチ「EDC」を組み合わせ高いドライバビリティと、CO2排出量99g/kmという低環境負荷性能を両立させるとしている。

■人のライフサイクルを表現する

ルノーは2010年のフランクフルトショーで2シータークーペ「DeZir」を発表。その際掲げたデザイン戦略は人間の「ライフサイクル」をクルマで表現するだった。「シンプルさ」「感覚的」「温かさ」という3つのキーワードをベースに発表された「DeZir」に続いて、第2弾となる今回の「キャプチャー」では、従来の「感覚的」に加えてより機能的な形を模索。担当デザイナーはアスリートの姿にインスピレーションを得て、筋肉質なボディを表現したと語っている。

ルノーは、「人が恋に落ち、世界を旅し、家族を持ち、働き、遊び、学ぶ…」といった人間活動を通して、人とブランドとが関わりクルマとの繋がりを発見するという点に新たなデザイン戦略を導き出しているという。この戦略をベースに、今後ルノーがどんなデザインを提案してくるのか、引き続き注目していきたい。

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