新型ボルボS60、正式デビューを前に写真で
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
フルモデルチェンジを受けたボルボの新型「S60」を激写した。2010年3月にジュネーブでワールドプレミアされた同モデルは、従来までのボクシーなスタイルから一転、エモーショナルな新世代ボルボを印象づける“スポーツセダン”だ。正式デビューは1月27日、デリバリーは3月5日から始まる。
また初夏にはプラットフォームを同じくした“スポーツワゴン”の「V60」もデビュー予定。「XC60」や「V50」の成功で25%プラスの日本販売を達成した2010年に続き、さらなる飛躍を狙うボルボに注目したい。では新型S60の詳細を追っていこう。
「サーキット」と呼ばれる攻撃的なデザインコンセプトが注入された新型S60。伝統の角ばったスタイルや控えめな印象はすっかり影を潜め、クーペライクな流麗なラインやスポーティ感が強調された。またシルバーメッキでぐるりと縁取られたウィンドウや、LED内蔵のランプ類もシャープな印象をもたらす。ドライブフィールも見た目と同じくスポーティな味付けで、独製セダンにも通じる硬めに躾けられた足回りやクイックなステアフィールが与えられている。
コクピットは北欧風かつドライバーコンシャスな仕上げ。計器類はもちろん、元々は左右対称から始まったセンタースタックもドライバー寄りに傾けられた最新型となり、新しいナビ/オーディオシステムもここに備わるダイヤルで操作できる。またスポーツ形状の3本スポーク・ステアリングや新設計のスポーツシートも、新型S60のキャラクターを如実に表しているといえそうだ。
新型S60のグレードは3種類。1.6リッター直4ターボ(180ps/240Nm)+FFのエントリーグレード「DRIVe(写真1~22)」、3.0リッター直6ターボ(304ps/440Nm)+4WDの「T6 AWD SE(写真23~34)」と、そのスポーティ版「T6 AWD R-DESIGN(写真35~46)」が用意される。
中でも注目したいのは、もっともエコロジーかつエコノミーな「DRIVe」だ。パワートレーンは、ダウンサイジング志向の直噴エンジンに、独ゲトラグ社と共同開発した6速デュアルクラッチを組み合わせた“エコ・ボルボ”の急先鋒。欧州複合モード燃費では、6.6L/100km(≒15.15km/L)をマークする。またセンタースタックに配された「DRIVe」ボタンを押すと、エンジンやトランスミッションの制御がいわゆるエコモードに切り替わる。
FFの「DRIVe」に対し、「T6」の2グレードはAWD。しかも制御プログラムがスポーツ寄りに改良されたAWDを採用する。さらに新開発シャシーの性能を極限まで引き出す「FOUR-C アクティブパフォーマンスシャシー」もオプション設定されるようだ。最上級に位置づけられるスポーティ版の「R-DESIGN」は、輪をかけて精悍でアグレッシブな印象。ちなみにボルボの「R」は“洗練”(Refinement)を意味し、いたずらにスポーティを追い求めるのではなく、“センスを伴ったスポーティ”を狙っている。
30km/h以下での衝突を回避もしくは軽減する「シティ・セーフティ」を全車に標準装備するなど、ボルボのアイデンティティである高い安全性も健在だ。
さらに新型S60では、世界初となる「フルオートブレーキ付追突警告機能&歩行者自動回避システム」を採用。これまでは対クルマとの衝突回避がメインだったが、今回はより無防備な歩行者の安全を守ることを主眼に置いている。それを実現したのが、フロントグリルに埋め込まれた新デュアルモードレーダーとルームミラー前方に搭載されたカメラ。この二つが互いの弱点を補いながら危険を察知し、ドライバーに警告⇒自動的にフルブレーキをかける。ボルボによれば、時速25km/h以下なら衝突をほぼ回避、それ以上の速度でたとえ衝突を回避できなかったとしても、衝撃を最大限減らして死亡リスクを最大85%も下げるという。
伝統の安全性に磨きをかけながら、新たなボルボ像を鮮やかに映し出した新型S60。その正式デビューはもう間もなくだ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
超斬新! 未来の「充電ステーション」のアーティスティックな造形にビックリ仰天!![復刻・2013年の話題]
夫の坪井翔もサポートし“同シーズン夫婦王者”を目指す斎藤愛未。ランク2位の翁長実希を襲うトラブル
メルセデスAMGの「ワンマン・ワンエンジン」の職人にインタビュー「世界中のオーナーからSNSを通じてメッセージが届きます」【みどり独乙通信】
ゴルフVIIよりも「上」? フルSKYACTIV搭載 マツダ3代目アクセラ 発売前試乗プレイバック【10年前の再録記事プレイバック】
WEC、ELMSで活躍する木村武史が2024年も盛大にクリスマスパーティを開催
高密度バッテリーで690km? 改良版 BMW iX 試作車へ試乗 マックス・モードも 実力更に上昇
知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 後編
知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 前編
20代現役デザイナーが選んだ「アルフェッタGT1.8」は伊藤忠モノ! 4~5年探してやっとの思いで購入したアルファ ロメオとは
基本メンテナンスで100年間! HEツーリッター・スポーツ(2) 1924年を感じさせない製造品質
ブガッティとベントレーの愛のない結婚? HEツーリッター・スポーツ(1) 100年前に5年保証!
美と走りの頂点へ! 一部改良で進化したレクサス「LC」がラグジュアリーの新たな幕を開ける
【発売秒読み!?】マツダ、2.0Lチューンドエンジン×幌の高性能「ロードスター」市販予定仕様を公開【TAS25】
【ライバルもビックリの強烈さ】スズキ新型「ソリオ」公開! 「フロンクス」のクールなカスタム仕様も【TAS25】
【無敵の布陣完成】トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」一部改良。廉価版・PHEV・最上級4人乗り一挙追加…510万円から
【2025年もシークレットあるかも?】スバルがオートサロン出展概要発表 新色のBRZなど展示
【まるでドラマ】鴻海をけん制し、株価をV字回復させ、日産とホンダの統合を進める経産省の凄腕ぶり
【究極系ノートオーラ】デザインも中身も本気な「オーテック・スポーツスペック」登場。NISMOとの違いは?
【色褪せない美しさ】レクサス「LC」改良。剛性アップで走りが深化、内装もゴージャスに…1405万円から
いつまで待たせる? レクサス「GX」北米25年仕様の登場で日本発売の期待高まる。気になる価格は?
トヨタ「ミライ」改良 黒のアクセントがキマってる10周年特別仕様車を新設定&グレード構成変更など
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!