BMW新型5シリーズ登場 新エコ技術に注目。
掲載 更新 carview! 写真:菊池 貴之
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新型5シリーズセダンが7年ぶりのフルモデルチェンジを受けて登場。1972年の発売以来、全世界で555万台が販売されている5シリーズは、今回で6代目。伸びやかさと躍動感をさらに演出したというデザインが特徴の新型はBMWエフィシエント・ダイナミクスの設計思想に基づく技術の採用により、先代モデルに比べ約40%(※後述)の燃費を向上させたという。
ボディは先代モデルに比べ、全長+55mm、全幅+15mm、全高+5mmとひと回り大きくなり、ホイールベースは+80mmと大幅に長くなった。
エクステリアデザインを手がけたヤツェク・フレーリッヒ氏によると、ボンネット上に内側と外側に向くキャラクターラインを設け、表面の凹凸により光と影がダンスを踊っているかのような動きを表現したという。サイドには強めのキャラクターラインが配され、フロントからリヤに近づくに従って陰影の幅に変化を持たせるなど、スポーティ感が演出されている。コクピットは、約7度ドライバー側に向けて傾けられ、E39以来2世代ぶりに非対称なインパネが復活。
搭載エンジンは3種類。3.0リッター直列6気筒DOHC(最高出力258ps/6600rpm、最大トルク31.6kg-m/2600-3000rpm、528iに採用)と、ツイン・スクロール・ターボチャージャー搭載で306ps/5800rpm、40.8kg-m/1200-5000rpmを発揮する3.0リッター直列6気筒DOHC(535iに採用)、さらにツイン・ターボチャージャー搭載の4.4リッターV型8気筒(407ps/5500rpm、61.2kg-m/1750-4500rpm、550iに採用)。いずれも8速ATと組み合わされる。
また、より少ないエネルギーで、より高い性能を目指しているBMW独自のエフィシエントダイナミクス思想のもと、8速AT、高精度ダイレクト・インジェクション(535i、550iに採用)、BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー(550iに採用)、ブレーキ・エネルギー回生システム、油圧ポンプに頼らない電動パワーステアリングなどの採用や軽量化により、たとえば535iは、4.0リッターV8搭載の従来型540i(E60型)比で、同レベルのパワーを発揮しながら、10・15モード燃費を7.6km/リッターから10.6km/リッターへと飛躍的に向上させたとする。
加えて、新型7シリーズでも採用のダイナミック・ドライブ・コントロールは、ワンタッチで好みに応じたサスペンションやパワートレイン(ステアリングのアシスト量、シフトの変速スピード、エンジンレスポンスなど)の設定が選択できる。「ノーマル」のほか、ダンパーを硬めに設定した「スポーツ」、車両安定制御装置の介入を抑えたスポーツ走行向けの「スポーツ・プラス」、さらに長距離ドライブでも走行シーンに応じた快適性を発揮する「コンフォート(※)」の設定が可能。(※アダプティブ・ドライブ、ダイナミック・ダンピング・コントロール装備の場合)
528iは、「平成22年度燃費基準+15%」及び「平成17年度排ガス基準 75%低減レベル」を達成。BMWとして初めてエコカー減税対象車(減税率50%)となった。新車購入補助金と併せると最大で約43万円の減税が受けられる。また535iは車齢13年を超えた廃車を伴う新車購入補助金の対象モデルとなる。
価格は税込みで528iが715万円、535iが835万円、550iが1040万円。
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