WRX STI tSに試乗! イメージが変わる走り
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:中野 英幸
それにしても驚いたのは、走らせて数十メートル、数百メートルのレベルでノーマルとは大きく異なる走り味が確実に感じられたことと同時に、これほどまでに滑らかな走り味を持っていながら、スポーツ性が全く犠牲になっていないところだった。
tSは普段乗りのレベルでもその上質な乗り味を堪能でき、心地よい快適性を手にしている一方で、クローズドコースでしか実現できないような高い入力域に到達してもなお、滑らかさを保ち続けている。つまり高い速度のままコーナーへとアプローチしていくと、滑らかな印象を保ったまま、しっかりとしたスポーツ性能を見せつけてくれるのだ。
また洗練された上質さや滑らかさはステアリングの感触にも表れており、コーナーに対して操舵していく時の感触は絶品といえるものになっている。通常このクラスのセダンならばダイレクト感重視である程度の振動等はつきものだが、tSの場合は上級サルーンのようなしっとりした感触を伴っているのが特徴だ。そして操舵によってしなやかなロールが生まれ、そこからタイヤの限界域まで滑らかな踏ん張りさえ見せてくれる。さらにタイヤが鳴き、姿勢が変化するような領域になってもまだどこかに滑らかな印象が持続しているのだから見事だ。
さらに印象的なのは、ノーマルのWRX STIセダンの6MTと5ATの「A-Line」では、驚くことによりスパルタンにしたはずの6MTの方がフラットライドで心地よいという逆転現象が起こっていたが、tSではまずトランスミッションによる走り味の差が縮まっていた。その上で5ATのA-Lineに、本来ノーマルもこの世界を手にしたかったのだろう、と思える味わいがしっかり生まれていたのも魅力的な部分といえる。
実際にノーマルのWRX STI A-Lineは乗り心地を向上させようとした結果、段差通過時などにボディの揺れが残ってしまったりして本来の狙いからズレも生じていたが、tSではそうした部分が払拭されている。その上に冒頭から記している滑らかさがあるのだから、むしろノーマルWRX STIのA-Line 5ATにはこのシャシーを採用してほしいと思えるほど、走り味がATモデルのキャラクターにマッチしているのだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
1800馬力の電動ハイパーカー、ブガッティ『トゥールビヨン』発表…ヴェイロン 後継車は2026年発売
BMW「当面の間」はエンジン車の販売継続 新型EVと同じ外観で生産か
学生時代の愛車だったホンダ「CR-Xデルソル」を再び購入! バブル期の車だけあって、外装パーツが専用品で入手困難です
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日産の新型3列SUV「インフィニティQX80」が米で7月発売決定。打倒レクサスLXとして日本導入ある?
本当にスポーツタイヤ!? グッドイヤーの新作「アシンメトリック6」は静かで軽い“摩訶不思議”な万能選手だった
続々PHEV化で完成するレンジローバーの唯一無二の世界観。その裏で過激なV8モデルも準備中!?
【本日発売】BYD「シール」は乗るとどう? 中華高級EVのガジェット感とコスパは日本で通用する?
アメリカ人がマツダ車を“発見”した? 「CX-70」ほか軒並みセールス絶好調の背景とは
もう待ちきれん! 新型「フォレスター」いつになったら発売される? eボクサーはどうなる?
サンクをアルピーヌが魔改造!? A110譲りのハンドリングのホットハッチ「A290」発表。日本導入は?
次期型の行方にヤキモキするファンも注目、幹部が断言する「半端な新型GT-Rは作らない」の中身
【230万円】一長一短ありますが…インプレッサの最安グレード「ST」はアリかナシか?