新型グランドボイジャー 元祖ミニバンに理由あり
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:荒川 雅臣
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:荒川 雅臣
最初にも書いたように、この世にミニバンというジャンルを創出したのはアメリカ車、もっと厳密にいえばクライスラーだ。ミニバンブームが最初に到来したのも80年代後半から90年代にかけての北米だった。しかし、かつてはわが世の春を謳歌したアメリカン・ミニバンも、地元の北米市場ではかつてのような勢いはなく、3列シートの乗用車マーケットは完全にSUVに取って代わられている。今では各社ともミニバンのラインナップは1~2車種しかないのが現状だ。そう考えると、世界で最もミニバンの選択肢が多いのは間違いなく日本で、車種数だけでいうと北米の十倍以上である。
そんなミニバン全盛の日本でも、グランドボイジャーほど大きく豊かなサイズを持ったモデルはない。価格帯もアルファード/ヴェルファイアのクラスより確実にワンランク高価であり、アルファードやエルグランドからの上級移行に対応できるミニバンは、現在の国内正規販売モデルではこのグランドボイジャーとメルセデスVクラスしか存在しないのだ。
絶対的な室内空間やブランド力では、背高ワンボックス・スタイルのメルセデス…というVクラスのほうに明らかに分がある。しかし、Vクラスは良くも悪くも商用バンベースであり、乗り心地や静粛性、きめ細かい親切装備など、乗用車としてはグランドボイジャーのほうが快適で完成度が高い。さらにキャプテン型のセカンドシートを完全に床下収納できる機構は国産ミニバンにもなく、このグランドボイジャーで2列目、3列目を収納したときの広大なスペースは、見るだけで感動的ですらある。そして、元祖ミニバンとして20年以上も練り込まれてきたその走り味は、長く使うほどにハマる、酸いも甘いも噛み分けたクルマ上級者ほど感動が大きいのは、私が保証する。
クライスラー・ボイジャー/グランドボイジャーの日本での販売実績は、大雑把にいうと、年間平均で約1000台だそうで、クライスラー日本が期待する新型グランドボイジャーの販売台数計画もこれまでとほぼ同等台数が売れてくれれば…ということらしい。
しかし、アルファードだけでも時には月間1万台近くが売れて、高級輸入車のメルセデスやBMWが年間4~5万台も売れる日本で、グランドボイジャーが年間1000台とはあまりに少ないと思う。全長5mに全幅2mというボディサイズは日本ではちょっと大きいが、見切りがいいこともあって、実際の取り回しには意外にストレスが小さい。新型アルファードやヴェルファイア、エルグランド、そしてエリシオンの最上級グレードのフル装備車を検討中のあなた、グランドボイジャーもありますよ。“元祖”の看板もダテではありません。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
新型デリカD:5・発売直前先取り詳報!
プロに聞いた「好きなクルマBEST3」あのとき買ってよけば良かった…と言わないために
高台から望む絶景と、旅に寄り添う心づかい「堂ヶ島ニュー銀水」【心を満たす温泉宿24選】
新型「RAV4」ついに発売!トヨタ初採用の技術詰め込んだ新世代SUV
日産が放つ新たな一台。NISMO特別コンセプトモデル初公開 東京オートサロン2026
LBXの魅力を格上げ!MORIZO RR専用カスタムパーツをラインアップ AIMGAIN
トヨタ 新型「GR GT/GT3」が走る!デモラン世界初披露へ 東京オートサロン2026
【25’ 12/15最新】レギュラーガソリンさらに安く、平均価格は4年ぶり150円台に
グーネット編集部がモビショーを練り歩き! 発売が待ち遠しい注目モデルに迫る
縦長グリル卒業へ!? 新世代モデルはデザイン一新!! ジャパンモビリティショー2025のBMW&MINIブース
シリーズ史上最高の反発力! ナイキ「ペガサスプレミアム」に新色が登場!! ブラウン基調の配色と“ミニスウッシュ”が目を惹く街履きにおしゃれな1足です
ホンダ新型「CR-V」公開に反響殺到! 「世界一かっこいい!」「ライバルよりイケメン」デザイン推しの声も! 「アコード」のエンジン&高性能4WD搭載する「最新SUV」がスゴい!
車高は低くても価格が高すぎ!? 「RS」投入で「ヴェゼル」の販売が好調…装備内容を考えれば「納得」の声
【V10「LFA」超えの可能性?】新型「GR GT」の4.0L V8が“トヨタ最高傑作”と噂される理由。EV時代でもV8を捨てなかった背景に迫る
【実際どうなの?】日本カー・オブ・ザ・イヤーで2位獲得! 新型「プレリュード」購入者のリアルな声
【アレがない衝撃】アウディ新サブブランドの「E7X」量産モデルが初公開! アウディ伝統“4つのリングが完全消滅”の新顔で2026年発売へ
【正式発売】トヨタ新型「RAV4」がついに登場! 価格は450〜490万円で“最大約64万円上昇”。月販3000台目標も早期完売の可能性濃厚か
「エクストレイル」改良後の売れ行きは? 中身は魅力的でも、ラインアップの弱さとライバルの新車ラッシュで苦境に陥る予感…
【軽自動車を全米で作る?】また“トランプ砲”に振り回されるかもしれない日本勢に提案したい「マンハッタン・ママチャリ計画」
【ついにニスモに6MTが来た】東京オートサロンで「フェアレディZ」マイチェン版を初公開!ドデカフェンダー装備のニスモ“新コンセプトモデル”も初披露
「ステップワゴン」が“特別仕様車効果”で販売好調。12月19日発売の「30周年記念車」で「セレナ」との差をさらに広げる!?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!