【変わりゆく市場】トヨタの象徴「クラウン」2台はなぜカー・オブ・ザ・イヤー10ベストに落ちたのか?
掲載 更新 carview! 文:ピーコックブルー 70
掲載 更新 carview! 文:ピーコックブルー 70
この結果について、ある業界関係者は次のように分析します。
「今回、トヨタからノミネートされたのは、『ランドクルーザー70』『ランドクルーザー250』、そして『クラウン(スポーツ)』と『クラウン(セダン)』の4台です。
日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考対象となるためには、前年の11月1日から当年の10月31日までに日本国内で発表または発売されていなければなりません。
たしかに、この4台はすべてその条件を満たしてはいます。ただ、クラウン(スポーツ)とクラウン(セダン)の発売は2023年11月であるため、心情的には『今年のクルマ』と呼びづらいことが票を落とす一因になったかもしれません。
また、過去の10ベストカーの例を見ると、コンセプトや機構面における新規性が重視される傾向があります。
その点で見ると、クラウン(スポーツ)はともかく、クラウン(セダン)は既存のコンセプトや機構を踏襲している部分も多く、新規性が薄いと言わざるを得ません。
同じ理由で、基本設計が80年代のランドクルーザー70も得票を得にくかったものと推測されます。
こうした点を総合すると、ランドクルーザー250に票が集まるのは必然だったのかもしれません」
(次のページに続く)
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