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5分で読めるタカタのエアバッグ問題 ~清水和夫が本音を語る~

5分で読めるタカタのエアバッグ問題 ~清水和夫が本音を語る~

リコールされたタカタ製品。(写真:ロイター/アフロ)

エアバッグ事故の核心は火薬の違いだった

レジェンドで使われた火薬は「アジ化ナトリウム」という物質で、2000年以降は毒性が指摘されて使うことができなくなった。このときタカタは代替火薬として「硝酸アンモニウム」を使うようになった。「硝酸アンモニウム」は安価で、エアバッグに必要なガスの発生量が多いというメリットがあるが、温度変化で膨らんだり縮んだりする「転移」という性質から固形火薬としては不安定な面もあり、他のエアバッグメーカーは転移のない「硝酸グアニジン」という火薬を選択している。だが、タカタは独自技術で安定化できる添加剤を開発し、2000年以降は硝酸アンモニウムだけを使うようになった。

しかし、製造後10年以上が経過した現在、安定しているはずの硝酸アンモニウムのペレット(火薬を押し固めた粒)に亀裂が入る可能性が指摘されている。火薬は表面積が増えることでより多くの空気に触れて爆発力を増す性質がある。その結果、エアバッグの展開時にガスを発生させる金属容器(インフレーター)の圧力が設計値以上に高まって破損し、その金属片で乗員が死傷するという異常現象が起きているのだ。そして想定外の事故が起きたとき、タカタとホンダのみならず、多くの自動車メーカーの対応が後手に回ってしまった。

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