高級SUVどっちが強（偉）そう？ 「レクサスLX」と「インフィニティQX80」の王者レベル比較

レクサス LX600　※北米モデル

世界は違うが、共に高級SUV選びの選択肢としてアリ

もちろんこの2台は目指す世界まったく違うのも事実。

「ランドクルーザー300」をベースにレクサスの高級感を与えた本格クロスカントリーSUVのLXに対して、QXは今風のSUV的な解釈が与えられた高級セダンという雰囲気でしょうか。

どちらもインテリアは豪華な建付けで、LX600はクロカンモデルとは思えぬ上質なムードや、お得意のマークレビンソン製オーディオを装備。

QX80のインテリアはさらにゴージャスというか、アンビエントイルミとステッチドレザーの濃厚な世界が広がり、前席ヘッドレストと一体化したクリプシュ製スピーカーなど、走破性にリソースを大きく振ったLXにはない独自の演出があります。

ボディ構造もLXはランクルファミリーも採用する本格的なラダーフレームや、オフロードを走破するのに十分なストロークを与えられた、コイルとガスと油圧を組み合わせる凝ったサスペンションを装備。

QX80はフレーム構造ながらよりオンロードでの快適性を追求。また高速道路では日産自慢のプロパイロット2.0によってハンズオフも実現します。

一方、いかにランクルベースのLXといえども、アラブの富豪でもないかぎり砂漠や荒野をブッ飛ばしたり、道なき道を行く的な使われ方は稀なはず。北米でも日本でもほとんどのオーナーが都会からライトなアウトドアアクティビティの範囲で、究極の差別化ウェポン的に乗り回していると思われます。

というわけで、最近日本メーカーが世界を相手に豪華なクルマを作っているというのは誇らしくもあります。LXはすでに日本でも販売されていますが、日産がQX80の公式リリースを敢えて日本語版でも出すあたり、昨今盛り上がっている高級SUVブームの追い風が吹を感じます。

運が良ければ日本でも実車を目の当たりにできる日が来るかもしれません。引き続き日本メーカーの高級モデル事情にも注目ではないでしょうか。

（終わり）

写真：レクサス、インフィニティ

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