【マジで売れてるけど】スズキ「ジムニーシリーズ」を“普通のSUV感覚”で買うと後悔するかも…その理由とは？

スズキ ジムニー

堅牢さの証し「ボディ・オン・フレーム構造」とは

ジムニーシリーズの特殊な点というか、普通のSUVと若干異なる主な箇所は以下のとおりだ。

その1｜モノコック構造ではなくボディ・オン・フレーム構造である

カタチ的にはジムニーと似たようなものである一般的なSUVや軽SUVは、乗用車と同じ「モノコック構造（ボディと車台が一体になっている構造）」を採用している。

一体構造であるため全体を軽量かつ高剛性にすることができ、その結果として、一般的には乗り心地がよくなる。

それに対してジムニーシリーズが採用している「ボディ・オン・フレーム構造」はまさに文字通り、はしご型のフレーム（ラダーフレーム）の上に、ボディという上屋を載せている構造だ。

はしご型のシンプルなフレームは非常に頑丈で耐久性も高いため、本格的な悪路走行を想定しているジムニーのようなクルマは、基本的には必ずこの構造を採用する。

しかし悪路に強い半面、全体的に重量が増加する傾向があるため、運動性能や燃費性能はモノコック構造の場合よりも悪化することが多い。

ほとんどのSUVは、乗り心地や燃費性能が悪化することを嫌ってモノコック構造を採用しているわけだが、ジムニーシリーズは「硬派な本物」であるため、そんなことはお構いなしに、当然のようにボディ・オン・フレーム構造を採用している。

もちろん、ボディ・オン・フレーム構造だからといって「めちゃめちゃ乗り心地が悪い！」みたいなことはまったくないジムニーシリーズではある。

だがそれでも、やはり一般的なSUVや軽SUVとは確実に異なる乗り心地ではある。そのため購入前は、そういった乗り心地が自分にとって許容範囲か否かを確認する意味で、いちおう試乗はしてみるべきだろう。