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カリフォルニアT、フェラーリV8直噴ターボの完成度

0-100km/h加速3.6秒、燃費は15%改善

一方でチェーン式のカムトレインをバルクヘッド側に配するなど構造的にも新たな試みがなされており、従来比でサイズや重量を大きく低減している。両バンクに各々搭載されるツインスクロールターボはIHI製で、タービンにかかる排圧を常に等間隔とすべく、マニホールドは3つのピースからなる鋳造部品を溶接合わせし、コンパクト化と等長化を両立。排気量の縮小のみならず、ブーストコントロールにより3?7速の各ギアにおいて段階的にトルクカーブを増幅するマッピングを採用することで駆動に不要なトルクデリバリーを抑えるなど、エンジンマネジメントの側からも燃費向上策が盛り込まれている。

結果、カリフォルニアTが得たパワーは先代よりも70ps増の560ps、トルクは7速時の最大値で先代比250Nm増の755Nmと、ターボユニットとしてクラス最強のスペックを備えるに至った。その動力性能を示す値として、0-100km/h加速3.6秒、最高速316km/hとなる一方で、燃費は前型比で15%改善されているという。

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