さすが本家の完成度! 名車「AE86」=レビトレをEVと水素車にトヨタが魔改造
掲載 carview! 文:小林 秀雄/写真:トヨタ自動車 15
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さまざまな展示車両で賑わった東京オートサロンのトヨタブース。なかでもひときわ注目を浴びたのが、「ハチロク」の愛称でも知られる往年の人気モデル、AE86型の「カローラレビン」と「スプリンタートレノ」だ。なんと前者はバッテリーとモーターを搭載した電気自動車に、後者はガソリンの代わりに水素を燃焼する水素エンジン車へとコンバートされている。
あえてベースに旧車であるAE86を選んだのは、これから世に出る新型車だけでなく、既にユーザーが所有しているクルマにもカーボンニュートラルの選択肢を提供したいという想いから。新型車がすべてカーボンニュートラルとなるのにはまだまだ時間がかかることから、保有車の既存の技術を極力流用しながら電動化や環境負荷の少ない燃料への代替えを実現しようというコンセプトが体現されている。
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まずレビンがベースの「AE86 BEVコンセプト」は、出力68.4kW/トルク190Nmの「タンドラハイブリッド」用モーターと「プリウスPHEV」のバッテリーを搭載。レクサスで培った電動化のノウハウを投入すると同時に、駆動系にはコンベンショナルな6速MTを使用。既存の部品を流用してシンプルな電動駆動を実現すると同時に、走る楽しさも両立させた。
車両重量は1030kgに抑えられているというので、大トルクを活かしたドリフトだってお手のもの。逆にそれだけ軽いとバッテリーの容量(=航続距離)がいかほどなのかは気になるところだ。
最近アメリカでは後付けのバッテリーやモーターをEVスワップキットとして商品化する中小メーカーが増加し、ビンテージカーをBEV化するカスタマイズがトレンドになりつつある。それを意識したわけではないだろうが、日本一の大メーカーであるトヨタが、名車として多くの人に愛されるAE86をベースに電動化を実践し、東京オートサロンの場で大々的に発表した意義は大きいと言えるだろう。
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もう一方のスプリンタートレノ、その名も「AE86 H2 コンセプト」はというと、もともとAE86が搭載する4A-GEU型(60~90年代に生産)の1.6L直列4気筒エンジンをそのまま流用。ガソリンではなく水素を噴射する専用インジェクターとビレット(金属のかたまり)削り出しで製作されたフューエルデリバリーを備え、点火プラグも専用品に変更されている。だが、変更点はその程度で、これもまた改善規模を最小限に抑え、既存部品を極力流用するコンセプトが貫かれている。
水素はガソリンのように液体で噴射されるわけではく気体の状態で噴射され、着火しやすい反面、爆発的に燃焼するという。そのため燃料供給に関しては専用のECUを使って緻密に制御するが、点火タイミングは純正のディストリビューターを使う機械式となるため、大きなチャレンジだったそうだ。水素エンジンを使ったレース活動で培った多くの知見がフィードバックされているという。
水素を貯めておくMIRAI用の高圧水素タンクを車両後方に2本搭載。給油口ならぬ給水素口もフィラーキャップの下に用意されている。車両重量はBEVのレビンより軽い995kgだ。
実用化や市販化について聞くと、「多くの部品サプライヤーさんにご協力いただき、今日発表の日を迎えた。この場で多くの意見をヒアリングし、今後の検討材料とさせていただきたい」とのこと。少なくとも内燃機関を決して軽視しないトヨタの姿勢を東京オートサロンの場で実感できたことは喜ばしい限りである。
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写真:トヨタ、編集部
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