新型Eクラス、直噴エンジン＆4MATICも登場

安全装備てんこ盛り

レーダーセーフティパッケージとは、レーダー波を用いて前方や側方の車両や障害物を検知し、自動的にブレーキを作動させ衝突の危険性を低減する最新の予防安全システム。しかも天候や昼夜の影響を受けにくい24GHz帯超広帯域レーダーを日本で初めて採用したのが特徴。これを車両の前後左右に設置するとともに、従来から用いている77GHz帯のミリ波レーダーとの併用によって、実に様々な機能を実現している。

まず前方衝突の危険性を検知するとドライバーのブレーキ操作をサポートする「BAS（ブレーキ・アシスト・システム）プラス」および「PRE SAFEブレーキ」がある。さらに車線変更時に車両斜め後方の死角をモニタリングして衝突の危険が迫る状況では自動ブレーキ介入を行ってコースを修正する「アクティブブラインドスポットアシスト」も搭載。そしてクルーズコントロール時にレーダーで前方車両を監視し、ブレーキやアクセルを自動制御し、時速0km/hまで減速を可能とした渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」も備える。

またカメラによって車線から逸脱しているとステアリングを微振動させ警告するとともに各輪独立にブレーキを自動制御する「アクティブレーンキーピングアシスト」も備わっている。

中でも「ディストロニック・プラス」は、最近では国産車でも搭載される分かり易い「前車追従型クルコン」だが、メルセデスのそれが凄いのはアクセル／ブレーキの制御が相当に自然なフィーリングであること。特に高速道路での追従によるアクセル／ブレーキ操作は、一般ドライバーの遥か上を行く丁寧なタッチに驚かされるほどだ。

そう考えると、安全装備を充実しているだけでなく、使う人のことまでをしっかり考え抜いた非常に志の高い安全装備だと言えるのだ。しかもこの装備が19万円で装着できるのだから、これは絶対に外せない装備といえる。