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新3シリーズ、タイヤは 17インチを選ぶべし

宇宙一のステアリングフィール

私が主宰するダイナミック・セイフティ・テスト(http://www.startyourengines.jp/)では新型3シリーズは素晴らしいパフォーマンスを示していた。特にウェットの旋回ブレーキテストでは曲がることと止まることが同時に高い性能を発揮することを確認できた。ステアリングのライントレース性は見事で、まるでコーナーの中心に向かって引力で引きこまれるような感覚なのだ。物理学では遠心力でクルマは外側にはらもうとするはずなのだが、BMWのフロントタイヤは舵角に忠実にイン側に向く。その舵の利きは頼もしくて気持ちがよい。

ハンドリングテストを通じて分かったことはBMWが採用する電動パワーステアリングの完成度が非常に高いことだ。これこそ、BMWが求めてきた手応えなのである。宇宙一のステアリングフィールに完全にやられてしまった。BMWがこだわる電動パワーステアリングはメカトロ的な構造を持ち、ステアリング・ギアボックスのラックギアと平行軸上に配置された電気モーターからアシストする。しかもコックドベルトを使うので、滑らかな操舵感を実現できる。このシステムの最大の特徴はフリクションが少ないこと。以前、どこかの国のTVCFでステアリングの上を白いハツカネズミが歩いている映像を見た記憶が残っている。「ステアリングの滑らかさ」をBMWは訴えていたのである。

ブレーキのパフォーマンスも素晴らしい。ABSが作動しても減速度は鈍らず、ブレーキペダルを踏めば踏むほど利く感じなのだ。これだけでクルマに対する信頼感が増し、愛情が芽生える。“楽しいか気持ちよいか”の前に“クルマとの対話”ができてこそ、信頼感が生まれるのである。

新型3シリーズはアップルのiPadのようにエクセレントでユニークなスポーツセダンで、ある意味、iPad以上にハイテクが機能している。それでも、ドライバーは何も難しいことを考える必要はなく、あくまでも直感的にドライブすればBMWのテイストを味わえるのだ。適度なアドレナリンを出しながら、知的にホットに走ることができる。スポーティでスタイリッシュなセダンという従来の価値観から大きく前進し、快適性と環境性能を高めたことが新型3シリーズの新しい価値でないだろうか。

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