2億円超え12台限定のオープンカー、ベントレー・マリナー バカラルに超富裕層向けカーの新世界が見える
掲載 更新 carview! 写真:ベントレー モーターズ 25
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ベントレー・マリナーがわずか12台のビスポークモデル「バカラル」を発表しました。価格は150万ポンド(約2億700万円)で、もう完売なんだとか。名前の由来はメキシコのユカタン半島にあるバカラル湖から来ています。
ちなみに“ビスポーク”とは、顧客の好みを聞きながら制作する注文方法のことで、バカラルの場合、特に内装は職人がオーナーの様々な要望をかなえてくれることになりそう。制作を担当するベントレー・マリナーは長年ベントレーのコーチビルド部門を担当してきましたが、バカラル発売を皮切りにクラシック、コレクション、コーチビルドという3部門を柱とした新部門としてアップグレードされることになりました。バカラルはコーチビルドが手掛ける第1号ということになります。
そのバカラルのデザインは昨年発表された創業100周年を記念するコンセプトカー「EXP 100 GT」を市販モデルに落とし込んだもの。EXP 100 GTはクーペでしたが、バカラルはソフトトップをもたないスピードスターやバルケッタと呼ばれる形状のオープンモデルに仕立てられ、659psを発生する6.0L W12気筒ツインターボエンジンに8速DCTと4WDシステムを組み合わせて搭載されます。
ダッシュパネルからT字に張り出した高さのあるセンターコンソールや、シート後方の独立した左右のフェアリングによって、運転席と助手席の空間がカプセルのように明確に分けれらたデザインも、伝統的なスピードスターの仕立てですね。
「コンチネンタルGT」や「フライングスパー」といった、同社の最新の量販カタログモデルに見られるような完璧な整合性こそ感じませんが、フロント周りの凝った整流フィンやライトの形状、リアのフェアリングなどに、特別感を重んじるビスポークモデルならではの自由な造形が溢れています。また、もみ殻の灰を原料にした塗料や、湖底に沈んでいた5000年前の倒木(リバーウッド)といった、サスティナビリティを意識した素材も使われます。
億超えの高級車市場にはここ数年で多くの高級車やスーパーカーブランドから意欲的なモデルが投入されていますが、最近は高性能を追い求めるだけではなく、ビスポークモデルのような顧客との濃密な関係性を魅力に掲げるブランドも目立ちます。バカラルから始まった新部門ベントレー・マリナーの次回作にも注目しましょう。
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