【まとめ】 ジュネーブショー2014・欧州+国産
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:望月 浩彦、竹花 寿実
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:望月 浩彦、竹花 寿実
日本車では、ホンダ「シビック タイプR」とレクサス「RC "Fスポーツ"」、そしてマツダ「HAZUMI」が話題の中心だ。
マツダでは「マツダ3(アクセラ)」がアメリカのカー・オブ・ザ・イヤーでファイナリストに残り、ジュネーブ・サロンで発表されたワールド・カー・オブ・ザ・イヤーのデザイン部門のファイナリストにも残っている。「魂動」なるデザイン哲学を打ち出し、躍動感のあるスタイリングのモデルをコンセプトとして発表することで、デザイン性の高さを訴える。
同時に、「HAZUMI」に積まれる1.5Lディーゼル・エンジンもワールドプレミアされた。詳細は明かされていないが、後処理装置なしでユーロ6をクリアするらしい。内装はコンセプトカーらしい前衛的なものだが、外観はかなり完成されている印象で、このまま出てくればかなりの人気を獲得できそうだ。
レクサスは、デトロイトで登場した高性能クーペ「RC」のスポーティ版「F」を発表。スピンドルグリルの採用、専用19インチホイールなどでドレスアップする。直噴とポート噴射を併用したアトキンソン・サイクルの5LV8「D-4S」は、チタンバルブ、鋳造コンロッド、シリンダーヘッドなどを新設計して出力を向上。FRにはじめて採用した車両制御機構「TVD」など、最新技術が満載のスポーツカーだ。
ヨーロッパのメディアにとって、ジュネーブ・サロンで最も気になる日本車だったのがホンダ「シビック タイプR」だ。日本では2010年に生産が終了したが、欧州では英国生産が健在。280ps以上の最高出力の発揮を眼目に開発中のターボ付き2L直噴ガソリン・エンジンを搭載し、「歴代最高のシビック タイプR」を目指す。ダウンフォースを高めつつ、フロントスポイラーやLEDコンビネーションランプ内蔵のリアスポイラーといった空気抵抗を低減するパーツを採用するなど、見た目でもスポーティネスを強調する。ヨーロッパにも日本同様、ホンダ・ファンが根強くいて、かなり期待値が高い。ホンダには、ぜひとも彼らの期待に応える渾身のスポーツ・ハッチを市販してもらいたいものだ。
自国に自動車産業がない国で開催されるモーターショーということもあって、非常にリベラルな雰囲気の中、開催されるジュネーブ・サロン。スーパー・スポーツカー、オープンカー、デザインを重視した華やかなモデル、そして技術を凝らした和製スポーツカーなど、どこを見回してもクルマ好きにはたまらない。それがジュネーブ・サロンの魅力であり、毎年行っても飽きないどころか、ショーが終わった瞬間から来年のジュネーブ・サロンに行くことが楽しみになってくる。
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