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新型Sクラス試乗。自動車技術のすべてがある

自動車技術ができるすべてがある

今回はS400ハイブリッドとS550ロングの2台に試乗した。3.5LV6(306ps)に20KWの小型モーターを組み合わせたS400ハイブリッドは、ゆったりとした発進なら35km/hまでエンジンをかけずモーターのみでこなすが、基本的にはエンジンを主体としたハイブリッドだ。このあたりはEV走行領域が広く、モーターアシストも強いレクサスのハイブリッドと考え方がかなり異なる。とはいえ、7速ATとの組み合わせによって必要にして十分以上の動力性能を確保しているし、静粛性も上々。0-100km/h加速6.8秒というデータからもわかるように、圧倒的な加速を望まなければ、S400ハイブリッドで何ら不足はない。

とはいえ、せっかくSクラスに乗るなら・・・と考える人もいるだろう。そんな人のために用意されたのがS550ロングだ。455psを発生する4.7LV8ツインターボは、停止から100km/hに達するまでの時間がS400ハイブリッドより2秒も短い4.8秒。フルスロットル時のダッシュ力はスポーツカー並みだ。とはいえ、そのフィーリングはあくまでジェントル。極上のスムースさと圧倒的な静粛性を保ったまま、大柄なボディが力強く加速していく様は、スポーツカーとは別の意味で鳥肌モノだ。試乗していないが、さらにその上には585psの5.5LV8ツインターボを積むS63AMGロングも控え、2WDモデルで4.4秒、4WDモデルでは4秒という0-100km/h加速を叩き出す。

フットワークに関しては、S400ハイブリッドもS550ロングも「優れた直進安定性」「素直なコーナリング特性」「スムースな乗り心地」の3拍子をきっちり揃えてきている。マジックボディコントロール(S550にオプション。S400ハイブリッドは通常のエアマチックサス)の有無によって大入力時の振る舞いは変わるものの、基本的にはハイエンドのラグジュアリーサルーンに求められる水準を軽々とクリアしている。ただし、ランフラットタイヤを履く関係で、荒れた路面でのロードノイズとゴツゴツした突き上げ感、それに伴うフロア振動は少々気になった。タイヤを通常タイプに替えるだけで(ホイールは共通)、このあたりのフィーリングはかなりよくなるだろう。ランフラットタイヤには利点もあるが、できればオプション設定にして、普通のタイヤも選べるようにして欲しいところだ。

ランフラットタイヤに起因する固めの乗り心地には課題を残しているが、それさえ改善されれば、Sクラスは間違いなく、いまもっとも高度に進化したクルマだ。そこには、いまの自動車技術ができるすべてがある。

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