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新型パサートに速攻試乗。上級移行でプレミアムカーに並ぶ完成度

数多あるダウンサイジング直噴ターボの中でも秀逸

日本仕様としてまず上陸したのは1.4TSI。先代モデルはダウンサイジング・コンセプトが浸透しつつあるなかでも「この大きさのボディに1.4Lで大丈夫?」と心配する声が聞かれたが、実際に走らせてみれば想像するよりもずっと頼もしいといった印象だった。

新型は最高出力を122PSから150PSへ、最大トルクを200Nmから250Nmへと、それぞれ先代から大幅に強化。メルセデス・ベンツC180の1.6L直噴ターボとほぼ同等のスペックになり、それなりに速いと言えるほどになっている。

とくに、アクセル開度が20~30%程度での力強さは、数多あるダウンサイジング直噴ターボの中でも秀逸な部類。DSGがダイレクト感を強調し、テンポ良くシフトチェンジしていくことも走りの印象の良さに繋がっている。日常的な速度域でも常にスポーティな感覚があるのが嬉しい。

ただし、発進時だけは最近の良くできたトルコンATに対して少しだけディスアドバンテージもある。半クラッチから完全に繋がっていく過程でトルク変動が感じられることがあり、スムーズさではトルコンATに譲るところがあるからだ。

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