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アウディのディーゼル×電動ターボ×48Vシステムに注目

アウディ期待の電動コンプレッサーとは何か?

そして、今回のワークショップのメインディッシュである電動コンプレッサーを使うe-TDIコンセプトが量産を前提として発表された。テストカーはシングルターボの3L V6TDI×電動コンプレッサーを搭載するA6と、ツインターボ×電動コンプレッサーを搭載するRS6だ。

エンジンは共に新開発の3L V6TDIで、電動コンプレッサーはインタークーラーの近くに配置される。電気モーターで圧縮するので非常にコンパクトだ。モーターは7kWの出力を持ち、0.25秒で最高回転に達する。このモーターを駆動するには48Vの電圧が都合がいい。そこでアウディは小型のリチウムイオンバッテリーとDC-DCコンバーターを搭載し、48Vのサブシステムを構築している。アウディはこの48Vのサブシステムこそ、次世代ハイブリッド車に不可欠なコンセプトだと考えている。

試乗では電動コンプレッサーの作動を観察できた。スロットルを踏み込むと約2秒間だけ電動過給し、ターボチャージャーのタイムラグを補うe-TDIの加速力は強烈だ。ターボの無過給領域を電動コンプレッサーで補っているので、大きな排気量の自然吸気エンジンのレスポンスを思わせる。電動コンプレッサー付きのRS5 TDI コンセプトは最高出力が385ps、最大トルクはなんと750Nm。スロットルを踏むとターボラグなど無縁の加速で、まるで2段ロケットのようなパンチの効いた走りが味わえるのだ。

ガソリン車のRS6と発進バトルしたが、RS5 TDI コンセプトはV8ツインターボのRS6よりもクルマ半身ほど先行する。50km/hあたりからRS6に抜き返されるが、スロットルを踏んだ瞬間の加速力はRS5 e-TDIが速い。もう一方の、シングルターボのA6 TDI コンセプトも同じように気持ち良い加速が得られ、326ps/650Nmのパフォーマンスでも十分に楽しい。アウディはディーゼル最大のネックであったレスポンスの悪さを、電動コンプレッサーという新兵器で解消し、再びディーゼルに技術革命をもたらしたのである。

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