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タイムトラベラーになって、1930年代の“新車”に乗る費用はハウマッチ?

オーナー好みのオーダーメイドボディで国内販売目標は1年1台

さて、タイムトラベルでやってきた「コンティニュエーション・シリーズ」ですが、ALVIS自社製の直列6気筒エンジンの排気量により2つのシリーズに大別できます。それが「4.3リッター・シリーズ」と「3リッター・シリーズ」で、エンジンは共通のシャシーに搭載され、それぞれ3種類ずつ計6タイプ用意された基本ボディでの展開となります。

しかし、ALVISは昔ながらのコーチビルダー(イタリア風だとカロッツェリア)ですので、シャシーに被せるボディの仕様はテーラーメイドのスーツをあつらえるように、オーナーとALVISが相談しつつ、素材から一緒に選んで仕立てていくそうです。

ちなみにエンジンも当時の設計図のままで「コンピューターも積まない」わけですが、雰囲気を損なわない程度の現代的な素材や、燃料噴射やエンジンマネージメント手法が採用されるとのことでした。

発表会当日は、見本として「4.3リッター・シリーズ」と「3リッター・シリーズ」の“レストア車”が展示されていましたが、まず目につくクラシックカースタイルの4.3リッター・シリーズが、1937年型「ヴァンデン・プラス・ツアラー」です。よく見ると、クラシカルなスタイルにも関わらず、4輪ディスクブレーキが奢られています。

6気筒エンジンが収まる長大なボンネットの中には、使い込まれたハンマーが装備されていて、何に使うか聞いたところ、ホイールのセンターロックを叩いて外すため、なのだそうです。そういえば、センターロックに小さなプロペラみたいな突起がありましたが、そこを叩いてホイールを外す用だったのですね。勉強になりました。

一方の3リッター・シリーズの1965年型「サルーン・バイ・パーク・ウォード(TE21)」は、ぐっと現代的(?)なクーペで、世が世ならALVISがボンドカーになっていたかもしれないなと思わせるような、端正なスタイルをしていました。

なんとこの個体は、オーナーの好みによりATギアボックスとパワーステアリングに換装されていて、より気軽にクラシックカーを楽しめる仕様になっているのだそうです。インテリアのレザーやカーペットは最近レストアしたばかりだそうで、ピカピカでした。

ちなみに、日本での販売・保守は、ブレーキ部品など自動車部品の専門商社である明治産業株式会社が行うことになり、12月には東京・港区にショールームが完成予定だそうです。経緯としては、1950年代から60年代初頭にかけて、明治産業の関連会社がALVISを販売していた時期があったそうで、創業85周年を機にALVISを再び手掛けることになったというわけでした。日本国内には、約15台ほどのALVIS車が現存しているそうなので、現オーナーの方にとっても心強い存在となるのではないでしょうか。

気になる価格は、4.3リッターシリーズがイギリス国内の参考価格で41万ポンドからと言いますから、おおよそ6000万円前後が最低ベースの価格となりそうです。また、3.0リッターシリーズは、約4000万円からとなっていて、多少手の届きやすい(?)価格となっていますが、いずれにせよオーダー内容により数百、数千万円単位で変わっていくので、あくまで目安と考えておいたほうがいいのでしょう。

日本国内での受注計画としては、1年に1台だそうですが、それ以上受注しても作るのが間に合わないということですので、気になる方はお早めにアプローチする必要があるようです。

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