タイムトラベラーになって、1930年代の“新車”に乗る費用はハウマッチ?
掲載 更新 carview! 写真:編集部
掲載 更新 carview! 写真:編集部
ALVIS(アルヴィス)という自動車ブランドをご存知でしょうか?ご存知の方はよほどの自動車マニアかクラシックカー好きの方でしょう(かく言う編集は知りませんでした)。
ALVISは英国生まれの高級車ブランドで創業は1919年といいますから、来年でちょうど丸100周年を迎えることになるわけですが、1967年に自動車製造を停止していますから、日本で普通に生きている人々の脳細胞には、ほぼほぼ刻まれることがなかった存在だったと言えるのではないでしょうか。
そんなさっきまで知らなかったALVISなる自動車ブランドが日本市場に「再」参入し、その発表会が千代田区の駐日英国大使館で行われるということで、正直申し上げて興味本位で行ってきました。初めて入る英国大使館では、庭越しに皇居のお堀が見えるテラスで、イングリッシュティーとクッキーをいただくという貴重な経験をさせていただいたわけですが、そのほとんどが撮影禁止エリアだったのでお見せできないのが残念です。
さて、このALVIS、発表会で現会長のアラン・ストート氏の話を聞いてみると、1925年にル・マン24時間レースに前輪駆動車で参戦し、1928年には1500ccクラスで1-2フィニッシュ。1933年には世界初のシンクロメッシュギアボックスを設計し、さらに同年、独立懸架式フロントサスペンションを英国車で初採用。1936年に発表した4.3リッターモデルが、AutoCar誌から「世界初のスーパーカー」と称賛され、さらに1952年にはあの「ミニ」の設計者として超有名なサー・アレックス・イシゴニス(当時まだ“サー”ではない)が入社し、3.5リッターV8エンジンのプロトタイプを設計した(が世に出ず)、などなど、なかなかそそるエピソードを持っているALVISは、1920~1930年代の全盛期には、ロールス・ロイス、ベントレーと並び立つ高級自動車メーカーとして君臨していたそうなのです。
自動車製造を停止した1967年以降、既存オーナー向けに部品製造と修復作業を手掛けていたALVISは、2010年に自動車製造の再開を決定するのですが、そこで世に送り出すモデルが、なんと第二次世界大戦中に製造する予定だったシャシー150台分のうち、1940年の工場への爆撃で製造中止に追い込まれた「残りの77台」なのです。
「残りの77台」は、当時のカー・ナンバー、シャシー・ナンバーを継続して製造するため、「コンティニュエーション(継承)・シリーズ」と名付けられ、昔の設計図や資料を使って製造され、すでに6台がオーナーの手に渡ったそうです。決して昔のクルマの“レプリカ”ではなく、ストート会長の言葉を借りれば「タイムトラベラーとなって、1930年代の新車そのものに乗る」ことができるのが、ALVISのコンセプトというわけでした。
次のページ>>オーナー好みのオーダーメイドボディで国内販売目標は1年1台
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
王道を行くトヨタ・センチュリーのセダンが機能装備をアップデート
ゴードンマレーの新型スーパーカー『S1 LM』、新車オークション史上最高額で落札…約32億円
利用者限定シェアサイクル、三菱地所レジデンスの新築マンションに導入…シナネンモビリティ
初の確認!「特異な動きする中国空母」自衛隊が海と空から睨み「え、そっち行くの!?」
古河電工、高温下でも硬さ維持する耐熱無酸素銅を開発…パワー半導体モジュールの接合信頼性向上
新車約188万円! ホンダ“新”「“軽”ワゴン」公開! 丸目ライトの「旧車デザイン」×ウッドのレトロ感内装がイイ「N-ONE CRAFT STYLE」が販売店でも話題に
ピアストリ、F1王者になったノリスとも関係は変わらず「彼がスーパーマンになったわけじゃない」|F1アブダビGP
豊田自動織機、デフリンピック2025で3選手が入賞…陸上とバレーボールで活躍
1年前に生産中止となったルノー トゥインゴが復活!ルノーは新しいトゥインゴでレトロなテーマを見事に実現している
【COSWHEEL】特定小型原付ニューモデル「COSWHEEL MIRAI G」を発表! カメラ内蔵の大画面ディスプレイ搭載
ポルシェ『パナメーラ ターボ』、究極のカスタム「ゾンダーヴンシュ」仕様を公開…後席にシャンパンクーラー
165万円! スズキ「アルト “ニャパン”」!? 丸目ライト&ヒゲデザイン採用の「“ネコ”モデル」! ウサギやめた「斬新モデル」とは
26年発売の新型「スーパーワン」に販売店も期待大。ホンダが“小型BEVスポーツ”を市場投入する意図とは?
【まさかのアマゾンで買えるミク仕様】ダイハツ「ミクキャンバス2」登場! 約25万円で“さりげなく初音ミクを推せる軽”に変身する特別パッケージ
【日産の逆襲が本格化】新型「エルグランド」の中身がついに判明。美意識デザイン×e-POWER×プロパイロットで「アルファード」包囲網が整った
これは「N-BOX」越えちゃったかも。日産新型「ルークス」が子育て卒業層に提案する“軽でも高品質”という選択肢
スズキの小型SUV「eビターラ」発売まで約2ヶ月。現在の受注状況は? 補助金厚めで都市部を中心にジワジワ人気拡大中
【ミニプリウスにキャラ変】装備充実の新型「アクア」。最強ライバル「ヤリスハイブリッド」と何が違う?
【コメント欄で激論】「初代コペンを彷彿」「300万円は超える」「市販化に期待」…「K-OPEN」実車公開の記事が話題
レクサス版「GR86」構想は本当にあるのか? 棚上げ状態から再始動の声が聞こえてきた背景
【いまさら聞けない】認定中古車のメリット・デメリット。購入者が主張する“意外な盲点”とは…どんな人に向いている?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!