【ポルシェが方向転換】“BEV一本化”から一転、「718」にガソリンモデル登場か。CEOが語った市場の現実とは

718 ボクスター／ケイマン次期型プロトタイプ「画像：APOLLO NEWS SERVICE」

開発中の頂点SUVはエンジンとHVしか用意されない！

実は今年初めには、新型BEVプロトタイプが現行内燃モデルと同等のハンドリング性能を実現するのに苦戦していると報じられたこともありました。もし高性能モデルにガソリンエンジンが搭載されれば、サーキットではBEVより速い可能性すらあります。

さらに、ポルシェは重大な決定を下します。マカンはEV専用ラインナップには移行しないことを明らかにしました。2020年代末までに新しい内燃エンジンやPHEV（プラグインハイブリッド）モデルを投入する方針です。

さらに、BEVとして構想されていたフラッグシップSUV「K1」は、現時点でBEVバージョンは存在すらせず、代わりに内燃エンジンとハイブリッドの選択肢が用意される見込みだというのです。

これらの見直しは、膨大なコストと時間を要する大きな決断ですが、メルセデス・ベンツやBMWがBEVとガソリンモデルを併売して成功している事例を見ると、ポルシェの戦略転換も現実的な判断といえるでしょう。

（終わり）

（写真：APOLLO NEWS SERVICE、ポルシェ）