ステップワゴン×ワンコ 愛犬と房総ドライブへ!
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:菊池 貴之
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「わ~、富士山クッキリ~!」 東京湾アクアラインを順調に走り抜ける車内で、はやくも歓声をあげる人間2名を尻目に、「あたしが先頭よ」とばかりにまっすぐ前を見つめるワンコ1匹。そのモモちゃんの特別席は、ISO-FIXでしっかり固定したキャリーバッグだ。25,200円はチョット高めに感じるけれど、飼い主にとってワンコは家族同然だから、ベビーをチャイルドシートに乗せるように、安全対策に手抜きはしたくない。メッシュ素材で通気性が良さそうだし、なにより持ち運びが軽いのも飼い主思いだ。座り心地はどうかとルームミラーで確認すると、ご機嫌な証拠にかわいいシッポがフリフリしていた。
アクアラインを抜け、クネクネした山道に差しかかる頃には、私はすでにステップワゴンを選んで良かったと実感した。2.0リッター+4ATのフィーリングは、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)がアクセルの踏み込み量に最適なスロットル制御をしてくれるので、とってもスムーズ。それに何と言っても、低フロア設計の恩恵がそこかしこに感じられる。ワンコはブレーキング時のノーズダイブやコーナリング時のロールなどの際、自分の手でつかまることができない。床に足をついて踏ん張ることもできない。走行中の車内を限りなくフラットに保つ運転は気を遣うが、ステップワゴンなら普通に運転していてもしっかりとしたフラット感がある。
その低フロア設計に加えて、前後につくスタビライザーや、フロントがストラット、リアがH型トーションビームのサスペンションがしなやかで、背高ミニバンの弱点であるロールを最小限に抑えている印象だ。またブレーキの剛性感も高いので、高速域からのブレーキングでもノーズダイブは小さめ。私はよく、直線を走っているのにタクシーで酔うことがあるが、これは不快なノーズダイブが原因だ。
クネクネ道でも相変わらずピンピンしているモモちゃんだから、今回はクルマ酔いとは無縁でいられそう。そろそろ、どこか景色のいい広場で遊びたいと、クリンとした瞳が訴えている。
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