S63AMGに速攻試乗。0-100＝4秒モンスター

S63AMGに速攻試乗。0-100＝4秒モンスター

■フラッグシップサルーンで「AMG」を表現するために

特に、Sクラスと言うラクシャリーの頂点に立つクルマにどの程度のAMG DNAを表現させるべきか？　具体的にはダッシュボード中央にあるIWC製のアナログ時計のデザインから、エグゾーストサウンドのチューニング、そしてESPの介入特性まで実に広範囲に渡る細やかな開発が行われていたのである。しかも、そのほとんどにマネージャー陣が直接介入しているのだ。

私は、この有り様を見て、いまから35年前のAMG訪問を思い起こしていた。アウフレヒト氏の興した「ジャーマンクラフトマンシップによるクルマの個性化」というAMGのDNAは46年を経た今日でも正しく継承されていたのである。