ポルシェ911ターボ試乗。Sモデルより約450万円安い“素の”ターボは間違いなくお買い得
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office 105
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office 105
一方、ボディサイズはターボSと同一で、全長4535×全幅1900×全高1303mm、ホイールベース2450mm、空車重量(EU基準)も1715kgと変わらない。またテスト車の装着タイヤはフロントが255/35ZR20、リアは315/30ZR21とこれもターボSと同じだった。ワイドボディのエクステリアもほとんどターボSと変わらないが、テスト車にはオプションのエアロパーツが組み込まれ、フロントスポイラーの両側が旅客機のウィングレットのように跳ね上がっており、ホイールハウス部分の整流を行なっている。
リア周りでは4本出しのエグゾーストパイプの断面は四角になった。ただしテスト車のターボではオプションのスポーツマフラーが装備されており、マフラーカッター断面も「ターボS」と同じ楕円形となる。
インテリアもターボSと全く同じで、スタートもプッシュボタンではなくルマン式スタートをルーツに持ったスターターを左手で回す。フラットシックスはすぐさま安定したアイドリングを始め、軽くスロットルを踏み込むとタコメーターの針が跳ね上がるのが確認できる。
ホッケンハイムのパドックを出て、まずは西を目指す。制限速度が解除された区間が続くアウトバーンがあるからだ。ここでは250km/hを超える速度で高速走行、PAA(ポルシェ アダプティブ エアロダイナミクスシステム)がフロントの冷却口の面積を自動調整すること、ターボSと同サイズのリアスポイラーの理想的なダウンフォースや高速安定性を確認することができた。一般公道では時折追い越し車線に車が飛び込んでくるが、フロント408×36mm、リア380×30mmのベンチレーテッドディスクブレーキ、さらに前述のリアスポイラーのエアブレーキによって確実でコントローラブルな制動が可能だった。
ホッケンハイムからアウトバーンを南下して、ダイムラー社のトラック工場のあるマンハイム方面に向かい、さらに西へ進んでからハンドリングテストに絶好な低い丘陵地帯に入る。ここでは強大なパワーを確実に路面に伝える4WDシステムのPTM(ポルシェ トラクション マネジメントシステム)による確かなトラクション、さらに路面からの確かなフィードバックと僅かな手首の動きで正確にノーズの向きが変わるEPAS (速度感応式電動パワステ)がダイナミックなスポーツドライブを楽しませてくれた。
合計およそ350kmに渡るテストで、992ターボは公道上では総合的にみてもターボSに対してそん色を感じさせないパフォーマンスを見せてくれた。ポルシェジャパンはすでにクーペとカブリオレの予販売予約を初めており、価格はクーペが2443万円、カブリオレは2731万円となっている。ターボSと比べた場合、エクステリアもインテリアもほぼ同一、パフォーマンスも日本の公道上ではほとんど差を見せつけられる可能性のないことを考えると、およそ450万円安い“素の”ターボは間違いなくお買い得といえる。
レポート:Alex Ostern/Kimura Office
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
【中国】ホンダ「新型フィット」まもなく登場! 全長4.2m級ボディに精悍「2段ライト」×大口“台形グリル”採用!? デザイン一新した「ビッグマイナーチェンジ」を実施か
クルマ好きのいう「サスが抜ける」ってなに? じつは消耗品のサスペンションの仕組み
多面体カットの風防が生み出す不思議なきらめき――懐かしい? 新しい? タイメックスの復刻モデルが個性的!
開催時期変更のもてぎで阪口晴南が最速発進、太田、野尻が続く。Jujuが終盤コースオフ/第3・4戦FP1
「eアウトバックへの伏線か?」スバルの新型電動SUV『トレイルシーカー』発表に、日本発売へ期待の声
日本一売れているクルマが細部にこだわったちょい進化版になった! ホンダN-BOXが一部改良を実施してバカ売れ間違いなし
リアム・ローソン、レッドブルから降格後も自信喪失はしていない? 「正直いつも通りだ」
ジョナサン・アンダーソンのディオール、6月27日に早くもデビューコレクションを発表
【アメリカ】スバル「新型SUV」世界初公開! メーカー初「巨大ディスプレイ」&新“4WD技術”採用! 斬新「ツルツル顔」ד一文字ライト”が目を惹く「トレイルシーカー」26年発売へ!
アイルトン・セナの初優勝から40年。伝説が生まれた地ポルトガルのサッカーチームが試合でトリビュート
阪口晴南がトップタイム。太田格之進、野尻智紀が続く|スーパーフォーミュラ第3戦・第4戦もてぎFP1
フェルスタッペン、レッドブル移籍の噂を否定「結果は不満だけど、チームには満足。一緒に改善していきたい」
“クラウンのSUV化”は本当に成功だったのか? 「エステート」の売れ行きと“前年割れ”の理由
【オーナーの評価】人気SUV「カローラクロス」は燃費と走りの満足度高め。気になるところは?
「アルファード」は「残価ローン」がないと売れなくなる? 法人が「現金一括」を好む意外な理由も
【大谷翔平選手のCMでも話題】オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」は「ロードスター」にも“アリ”な選択だった
【クラウン顔を採用?】次期「カローラ」は新エンジンでかなりスポーティ。PHEVも設定し26年以降登場か
【街の遊撃手】路面が悪いとジャジャ馬になる? 巨匠がデザインした2代目いすゞ「ジェミニ」は愛すべきFF車だった
待望の“安っぽくない”ステップワゴン「エアーEX」5月登場。330万円までなら“買い”な理由
日産、売るクルマがない問題…いや、あるぞ! 大型SUV「パトロール」導入のウワサ。国内生産&関税対策で一石二鳥
新型「フォレスター」公開に大反響。デザイン好評&ストロングHVに期待も…旧オーナーから不評な点とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!