カローラスポーツは意外なほど骨太な実力派ハッチだが、マツダ3と比較するとどうなのか?
掲載 更新 carview! 写真:編集部 3
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プリウスと同じ1.8Lハイブリッドはパワーもトルクも十分。よほど飛ばさない限り、ペダル操作にリニアにパワーがついてきます。アイドリング時間の多い撮影や、強めの加減速、ワインディング走行といった試乗シーンを含めても、燃費は21km/Lを超えました。総じてパワートレーンはカローラに軍配が上がります。
一方、ロードノイズの侵入は多めで室内の静粛性は今ひとつ。標準装備品とはいえオーディオの音質も平板です。対するマツダ3は静粛性もオーディオも素晴らしかったので(※試乗車はOPのBOSEオーディオを装備)、車内で音楽や会話を楽しみたいという人は、こちらも試乗したほうが良さそうです。
ACC(アダプティブクルコン)も試しました。カローラのACCは車線の中央をキープする世代の新しいモノですが、最新レベルと比べると左右に少しフラつきます。環状線からレインボーブリッジに接続する緩めの左カーブでは自然にレーン中央を保持、そこから湾岸線に接続する曲率高めの下り右カーブでは早めにレーンキープがキャンセルされました。とはいえ実用性という点では十分でしょう。
一方、マツダ3のACCと車線キープはまだまだ旧世代といった仕上がりなので、アシスト機能を多用するならカローラに軍配が上がります。
そろそろ結論ですが、カローラスポーツとマツダ3、足して2で割ったら最高なんですけどね。とはいえ無い物ねだりをしてもしょうがないので、どちらかを選ぶとすれば、担当編集としては乗り込んだ瞬間にインテリアの高級感が伝わり、オーディオが素晴らしかったマツダ3にマニア心をくすぐられました。今やいいモノ感の醸し出し方では、トヨタよりマツダのほうが巧みなのかもしれません。
一方、高いシャシー性能から来る快適な乗り心地や操縦性能、使えるドライバーアシスト機能など、カローラスポーツはクルマの基本的な資質で勝っているように思えました。ACCは常用したいし、スポーティに走るのも好き、というユーザーにはオススメです。この秋にはセダンとツーリング(ワゴン)も登場予定なので、そちらの仕上がりにも注目ですね。
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