Eクラスワゴン国内試乗 人はワゴンに何を望む?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
一方、同じEクラスでも、ワゴンに乗っている人はセダンに乗っている人よりもアクティブで多彩なライフスタイルを持っているように見える。そのことはメルセデスに限った話ではなく、例えばBMWでもアウディでも同様だが、Eクラスの場合はセダンに乗ることによって醸し出される保守的なイメージが強いために余計に落差が大きいという意味で、他のブランド以上にステーションワゴンに乗ることのご利益が大きいように思える。
以上は主としてイメージにまつわる話だが、ここからはクルマそのもののハードに関する実質的な話に移行していこう。メルセデスのステーションワゴンは、Eクラスの前身であるコンパクトメルセデスの時代から、荷室の広さとその使い勝手のよさには定評があった。コンパクトメルセデスのステーションワゴンはたしかW123の時代にシリーズ化されたと記憶しているが、あの時代のメルセデスのスクエアなボディは、広くて使い易い形状のラゲッジルームを実現するのに向いていたのである。僕自身の経験でいうと、Eクラスを所有したことはないが、90年代の後半にW201型Cクラスのステーションワゴンに新車から乗っていたことがある。当時、マウンテンバイクのダウンヒルにハマッていて、バイクを室内に収めて郊外のフィールドまで走っていけるクルマが欲しくなったのが購入の大きな理由だった。Cクラスワゴンの荷室はEクラスほど広くないが、フロアが低くて天井がそこそこ高かったため、サスペンションつきで背の高いマウンテンバイクを起こした状態で収めることができたのだった。つまりメルセデス・ベンツのワゴンは昔から、スタイリングの美観とラゲッジルームの機能性を見事に両立させていたわけである。
その好ましき伝統は新しいEクラスワゴンにも継承されている。まずリアシートのバックレストをすべて前に倒した状態の最大荷室容積が、ステーションワゴンとしては最大の1910リッターに達するというところにそれが現われているし、可能な限りスクエアに仕立てられたラゲッジスペースはいかにも使い易そうだ。ただし、かつてと違って今やメルセデスでもリアシートの畳み方は簡便なシングルフォールディング式ゆえにフロアはさほど低くないから、マウンテンバイクを縦積みできるほどの天地があるかどうかは疑問ではある。しかしその一方で、リアシートを起こしたままの荷室に4人分のゴルフバッグが収まると何処かのリポートにあったから、ゴルファー諸兄には素晴らしいクルマなのだろう。とはいえ、こいつに4人乗ってゴルフに出掛けるという行為がEクラスワゴンのプレスティッジ感に相応しいのかどうかという点は、大いに疑問のあるところだが・・・。
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