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VWが4台目のSUV・T-Rocを発表。デザイン重視の世界戦略車は若者向け?

クロスオーバー・ビークル時代の戦略モデル

8月23日、イタリア・コモ湖にあるヴィラ・エルバにおいて、VWの新型クロスオーバー・ビークルである「T-Roc(ティー・ロック)」のメディア向けワールドプレミア・イベントが開催された。毎年コンクール・デレガンス・ヴィラ・デステの会場に隣接するホールには、ヨーロッパ中から数百人のジャーナリストが集結。イベントは夜8時に華やかにスタートし、そのまま目の前の庭園で深夜まで続いた。

今回登場したT-Rocは、VWにとって「トゥアレグ」「ティグアン」「アトラス/テラモント」に次ぐ4番目のSUVである。車名の「T」はトゥアレグ(Touareg)やティグアン(Tiguan)の頭文字であり、VWのSUVのDNAを受け継いでいることを表している。「Roc」は英語の「Rock」から来ており、SUVのユーティリティとコンパクト・ハッチバックのアジリティを融合したアクティブなクロスオーバー・ビークルである事を意味している。

VWブランドCEOのヘルベルト・ディースは、「T-Rocという車名は、このモデルにとてもフィットしていると思います。とてもフレッシュでエモーショナルな印象です。コンパクトながらとても高効率なパッケージングで室内は広々としており、VWの最新テクノロジーを備え、しかも非常に魅力的なデザインを纏っています。セグメントのベンチマークになると確信しています」と語っている。

VWは、現在世界で年間640万台のコンパクトSUV市場が、今後10年間で1060万台まで拡大すると見込んでいる。また、それらはより都会的で乗用車ライクなクロスオーバー・ビークルが中心になると予想している。つまりT-Rocは、現在世界で顕著な伸びを見せているコンパクト・クロスオーバー・ビークル市場にVWが投入した意欲作と言っていい。

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