ホンダeに公道で試乗。街乗りは標準仕様が快適でお得?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:小林 俊樹 89
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街中を走行してみると、アクセルペダルの動きに忠実なEVらしいトルクの出方と、50:50の前後重量配分もあり、きびきびと静かに小柄なボディを後輪を駆動するモーターが押していきます。アドバンスグレードはスポーツタイヤが装着されているため、低速域ではロードノイズを伴った硬さを感じますが、初期応答の俊敏なハンドリングや高速域での安定感が特徴的です。標準仕様はモーター出力は落ちるものの、動力性能は街の交通を十分にリードできる加速力を持ち、静かで角の取れた乗り心地で、タウンスピードでは好印象でした。ステアリングに設置されたシングルペダルコントロールの減速セレクターは、アクセルペダルを戻した際の減速量を好みに設定できるので、ブレーキをあまり踏まずにアクセルペダル中心のドライブに慣れることができます。
次に建屋内に設置された小回り体験ゾーンに入ります。コンパクトな車体と4.3mの最小回転半径の恩恵で、仮想でつくられた狭い路地を難なく抜けていきます。屋内会場の床がスリックカート場のように滑る路面でしたので、VSA(横滑り抑制装置)をOFFにするとリア駆動らしいドリフト状態になりますが、VSAをONに戻すと違和感なく電子制御が介入して安全な速度でコーナーをクリアできます。
ホンダeはサイズやクラスから他社EVと比較すると価格は少々高めですが、充電環境のある駐車場が確保でき、通勤やセカンドカーとして使用するなど用途がマッチすれば、走りも含めクオリティに不満なく使うことができる1台ではないでしょうか。今後のホンダのEV戦略と展開が楽しみです。
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