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ゴルフカブリオレ復活!その実力はいかに?

ロールバーが無くなった

フロントウィンドウの傾斜をきつくしたのには、もうひとつ理由がある。ルーフ長を短くすることで、リヤシート後部の収納ボックスにスマートにトップを収めることができるのだ。さらに、畳んだ時に最上部になるソフトトップの前部がカバーの役割も果たしているため、わざわざカバーをする必要もない。

トップはセンターコンソールにあるスイッチにより開閉する。開くのに9秒、閉じるのに11秒と時間も短く、30km/h以下であれば走行中でも開閉可能できる。オープンカーオーナーならこの偉大さがすぐにわかると思うが、動きながら、短時間でトップの開閉ができるというのはかなりポイントが高い。4シーターでありながら2シーター並みのお手軽感でトップの開閉を行えるのは魅力だ。

そして、オープン時のハイライトともいえるのが、“ロールバー”が存在しないこと。これがスポーティなゴルフカブリオレをさらにすっきりしたシルエットとしている。最新のロールオーバープロテクションシステムにより、スピンや転倒の危険性を察知すると、千分の数秒単位の素早い展開スピードで、リヤシートのヘッドレスト背後に内蔵されたロールオーバーバーが飛び出す。さらには、両席フロントエアバック、頭部保護機能付きサイドエアバッグ、運転席のニーエアバッグやESPも標準装備され、安全装備も充実している。

そして、この最新のシステムは、従来よりコンパクトになっているため、安全性のみならず、折りたたみ式リヤシートとトランクスルー機構を備えるという、実用性の面においてもメリットがある。スペースユーティリティではハンディのあるオープンカーだけにこの機能はかなり有効。もっともトランクスペース自体も、ソフトトップが中に収納されないため、上下方向のスペースが他のオープンモデルに対してかなりゆとりがあり、中型のスーツケースでも楽に収納できた。

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