ポテンザ RE-11テスト! RE-01Rとどこが違う?
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:中野 英幸
パーティーレース用ロードスターも用意されていて、タイムは1分9秒5。クルマの状態はそれほど褒められたものではなかったから、アライメント調整をして、空気圧のセッティングを行えば、9秒代前半から8秒台に入るのではないかと思う。ただし、ロードスターや別に用意されていたフェアレディZでは、リヤを安定させる強いグリップ力があだになって、1コーナーや1、2ヘアピンのようなタイトコーナー前半で意図的にリヤをスライドさせてクルマの向きを作るのがやりにくいという面も見られた。
コーナーリングに時間のかかる最終コーナーのようなハイスピードコーナーではクルマの姿勢が落ち着いていて不安感がないといった印象にとどまり、姿勢のコントロールも比較的容易だった。フェアレディZでは意図的にスライドさせてみたが、ハイグリップタイヤにありがちな滑り出しの唐突さがなく、また滑り出してからのグリップの落ち込みが少ないのが印象的だった。スライドしていてもタイヤが路面にこすれている面積が広いような感触で、安定感があり、安心して(?)ドリフトコントロールをすることができた。
従来のハイグリップタイヤのように横Gの強さに比例するようにグリップが高まるというのとちょっと違って、速めにググッとグリップが立ち上がるので、いままでのタイヤに慣れたドライバーだとはじめは扱いに戸惑うかもしれないが、特性を飲み込めばコーナー進入時の安定性、ブレーキの効きのよさを生かして安心して速いタイムでサーキットを走ることができると思う。また、サーキットビギナーについては…これはRE-11の開発テーマのひとつなのだが、安心してスポーツ走行を楽しめるはず。
最後に、操縦性は指1本ぶんとか2本ぶんの微蛇応答がやや曖昧な印象があり、それがシャープさや応答の切れ味の鋭さといった印象を薄くしている感がある。逆の言い方をすれば、過敏さがなく、マイルドともいえる。ある程度ハンドルを切りだしてからの応答には正確さがあり、また大舵角までグリップが抜けずについてきてくれる。
個人的な印象としては、タイトターンでは多少クセのようなものはあるものの、押しなべてグリップがよく、安心感が高く、しかもタイムが出る、誰にでも扱い易いタイヤに仕上がっており、スポーツドライビングやサーキット走行の大きな武器になると思った。
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