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ポルシェ マカンはSUVで唯一、感動レベルのハンドリングをもっている

大画面化したスクリーン&アダプティブクルコンも標準装備に

まずは外観から見ていこう。フロントグリルの形状が変わり、よりワイド感を強調するものになると同時に、ヘッドライトが眼光鋭い4灯式LEDになった。とはいえ、マカンのイメージを変えるような大変更ではない。それに対し、リアはひと目で新型であることがわかる。「911」をはじめとする最近のポルシェ同様、左右リアコンビランプ間をガーニッシュで連結。ポルシェのアイデンティティを強くアピールするとともに、他車との識別性も高めている。とはいえ、プレス金型の変更というコストが嵩む領域には手をつけていない。

変化量という点では、むしろインテリアのほうが大きい。最大のトピックはセンターコンソールのタッチスクリーンが7インチから10.9インチに拡大された点だ。これからのクルマは、走り、曲がり、停まるという3大要素に加え、繋がる性能が求められる。今後数年間販売することを考えると、繋がる機能のインターフェイスとなる液晶スクリーンが7インチでは小さすぎると判断したのだろう。

ただし、既存のダッシュボードに、大胆に大型化した液晶スクリーンをビルトインするのはスペース的に簡単な作業ではない。そこで液晶スクリーンの両側にあった縦型のエアコン吹き出し口を横型にしたうえで下方に移動。空いたスペースに大きなスクリーンを埋め込んだ。ダッシュ裏のダクト取り回し変更を伴うだけにマイナーチェンジとしてはなかなかの大手術だが、結果的にあたかも以前からそこにあったかのような自然な仕上がりを実現している。

もちろん、画面の大型化により視認性と操作性は格段に向上。音声認識やスマートフォンアプリとの連携も強化された。その他、従来はオプションだったブレーキアシストやアダプティブクルーズコントロール、サラウンドビュー付きパークアシストなどを標準装備化し、価格は699万円~に据え置き。これは実質的な値下げと言っていい。オプションリストに渋滞時の停止、再発進、ステアリングアシストに対応したトラフィックジャムアシストが加わったのも嬉しい進化だ。

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