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この手があったか! 森ビルが高級カーシェア付不動産?の実験を開始

タクシー業界の既得権益をぶち壊すのは不動産業界か!?

後は一体何台のミニバンを、どういう時間帯で、どう運用をすれば、どれくらいのコストでどの程度の新サービスを成立できるか? の実験のみ。それを今月8月からの1年間で試してみようというのです。

エリアはいわゆる六本木&虎ノ門&愛宕&アークの4つのヒルズに銀座SIX、パレットタウンなど、南北約10km、東西約6kmの「ヒルズ圏内」。シャトルカーはまず4台のVクラスで、ユーザーは現在約1300人の森ビルの社員。使用料は無料。

果たして4台でどれほどのサービスが可能となるのか? 結局、需要が朝晩に殺到して使えず、日中は逆にヒマになるんではないか? 最初は朝8時から夜19時半までの時間帯しか使えないが、本来は夜中の飲み帰りの需要が多いのではないか? などいろいろ見えないことばかり。

ぶっちゃけ森ビルの賃料を考えればこれくらいくっつけてくれてもいいのかも? という気もするし、例えば月額10万円、いや数万円の使用料を払えば、一家全員がほぼタクシー代わりにシェアカーが使えるとしたら払う価値はあるはず。それも誰が乗るともわからないタクシーではなく、上質なメルセデス・ベンツを、ある程度身分が保障されたヒルズ族限定で、共同で使用するとなれば。

これはいわばタクシー的需要だけでなく、共通の価値観を持つ人達の社交の場となる可能性もあります。森ビルの社員で試すのは、そういう狙いもあり、彼らが部署を飛び越えた新企画を生む可能性も期待されているとかなんとか。

正直、タクシーほか既存公共交通機関の力が強すぎて、なかなか発展しない日本のカーシェアリングや配車アプリ。だけど高級不動産に付帯させる新サービスとしてならば成立し、普及するかもしれないのです。

ヘタするとン千万はおろか数億もザラと言われるタワマンの価値をさらに高める可能性もあります。都会でマイカーや駐車場を持たない代わりに、シェアシャトルサービス付き高級マンションに住む。これはこれでありでしょう。つくづくどれくらいのコストで、どれだけ便利に快適に使えるかが最大のカギです!

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