新型Vクラス。和製ミニバンの牙城を崩せるか?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:メルセデス・ベンツ日本
最近、都内の高級ホテルの駐車場で黒塗りのミニバンをよく見かける。長らく「クルマ好きにとって、ミニバンなど忌むべきもの」なんて思っていたけれど、あまりにも頻繁に見かけるので気にして観察するようになった。たいていはトヨタ「アルファード」か日産「エルグランド」といった大型ミニバンだ。このクラスは最廉価でも300万円以上するのだけれど、豪華装備の最上級グレードともなれば600万円をゆうに越えるプライスタグを掲げる。誰が乗っているんだろう? と不思議に思ってじーっと見ていたら、スライドドアが開いてスーツを着込んだビジネスマンが降りてきた。そう、このクラスの豪華ミニバンの用途は、いわゆる「社長車」や「役員車」なのだ。確かに、後席で移動時間を有効に使うにはいい選択に違いない。
この日本車の牙城を切りくずさんと、メルセデス・ベンツが日本の豪華ミニバン市場に殴りこみをかけるであろうモデルが登場した。新型「Vクラス」だ。私自身、はじめてこのクルマを見たのは今年のジュネーブ・サロンの会場だった。実は、これに先駆けて1月末にミュンヘンでプレビューを実施している。輸入車メーカーにとって新車発表の場はモーターショーであり、日本のような”新車発表会”などまれである。それだけ力が入っている、ということでもある。
1990年代に登場した初代は、欧州で商用車として販売されていた「Vito」をベースに乗用車版として「Vクラス」の車名で登場した。当時のメルセデス・ベンツでは唯一と言っていいFWDモデルであり、搭載されるパワートレインが当初は2.3L 直4+4ATと非力で、後に2.8L V6が追加されたものの、やはりメルセデス・ベンツの乗用車としては異色の存在だった。2代目となるにあたって、乗用車用のコンポーネントを活用すべく、駆動方式がRWDに改められて、車名を「Viano」にあらためた。が、フェイスリフト時にしれっと「Vクラス」へと車名を戻している。”ブレない”ことで定評のあるメルセデス・ベンツとしては珍しいが、アルファベットでクラス分けをしている車名の方がより乗用車らしい。心臓部を3.2L V6に絞り、後輪駆動を採用したことで、記号性の面でもよりメルセデスらしさを得た。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
トヨタ新型「カローラ“SUV”」実車公開! 鮮烈“赤内装”新採用! 斬新「豪華フェイス」はこれからの“トヨタ顔”? タイの最新カロクロから見えてくる事実とは
濡れタオルを瞬間氷結!「LOGOS 瞬間アイススタンプ」がロゴスから発売(動画あり)
カッコよくて目まいがする……JAOSパーツを付けた新型ランドクルーザー250が激シブな件
日産が新型「和製スーパーカー」初公開へ! 1300馬力超えの「“R36型”GT-R!?」! “匂わせ”デザイン採用の「Hフォース」中国登場へ
どんなセダンとも似ていない! [トヨタ アリスト]は最強の乗り物だった!
「おもてなし精神」に敬礼! 日本人でも感心する日本人らしい「かゆいところに手が届く」クルマの秀逸装備5つ
常識覆す「豪華すぎるマイクロバス」が登場!座席は「ほぼ全て窓側」特別仕様
トランプ当選で、NATOが形骸化? ほくそ笑むプーチン、ロシア撤退の「日本車メーカー」は今後どうなる
トヨタ新型「ヤリス」発表! 約460万円の「小さな高級車」仕様もアリ! “新”ハイブリッド“搭載の「ヨーロピアン仕様」波で公開
【インタビュー】2024年MotoE電動レーサー、ドゥカティ「V21L」はいかに進化したのか
「#ワークマン女子」が北海道初出店! アリオ札幌に4/26オープン
最近のベンツってフロントガラスが青くない? どういう仕組み? 車検は通るの?
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト
走り特化型の新生「カイエンGTS」発売。パワー増でついに500ps、0-100加速4.4秒へ
ノアヴォクじゃないのが欲しい? トヨタの“隠し玉”キャンプワゴン「クロスバン」の楽し過ぎる中身
【軽トラ】スズキ「キャリイ」一部改良でオシャレ度アップ! 新色「デニムブルー」設定、安全性も向上
CX-80の新着フォト集&サイズ判明! アーティザンレッドもいいが、メルティングカッパーが凄い
2.0L幌ロードスター市販化へ前進!? マツダがS耐参戦体制を発表。開発を視野に入れた取り組みも