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新型Eクラス海外試乗 清水和夫レポ・前編

充実の安全装備

様々な安全機能の中ですぐに気がつくのは「レーンホールドアシスト」だ。カメラで白線を認識し、ステアリングをほとんど切らずに白線をまたぐと、ステアリングホイールがブルブルと振動する。

「レーンから逸脱するぜ」と警告してくれるのだ。日本車の中には警告だけではなくステアリングを自動的に修正する制御も実用化している車種があるが、メルセデスは「まだその段階ではなく、安全運転の主役はドライバーなので警告することが重要」とコメントしている。四本スポークのステアリングホイールの右下のスポーク内に隠された振動発生装置が作動するとブルブルを感じる。三本スポークのステアリングホイールにはこの機能は採用されない。でも、高速道路を長距離ドライブする人、Eクラスで年間何十回もゴルフに行くお父さん達にはありがたい機能だろう。さらに「アダプティブ・ハイビーム・アシスト」や歩行者や自転車を発見しやすい「ナイトビジョン」も優れた安全機能だ。

さて、環境性能ではダウンサイジングのE250が気になった。新しく開発された1.8Lの直噴ターボは5速ATと組み合わされる。低速トルクは310Nmと大きいので、むしろ5速ATのほうが変速頻度が少なくスムースであるとさえ感じられた。4気筒エンジンにターボを採用した理由は、スーパーチャージャーよりも効率が高いからだとメルセデスは説明している。

V6エンジンは直噴化された自然吸気でリーンバーンではないがパワーと燃費の向上を両立している。3LのV6ディーゼルに関してはスペアタイヤの位置に尿素タンクを搭載しもっともクリーンな

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