河口まなぶも胸キュン! Fiat500 1.2POPに試乗
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:齋藤 正
そんなワケで登場時からすっかりLOVEなチンクに、新たに1.2リッターエンジンを搭載した1.2 8V POPというグレードが追加された。チンクとしては唯一200万円を切る195万円という設定が魅力のこのモデルは、いわゆる最も安価なモデル。「最廉価版だとやっぱりショボいんじゃ?」と誰もが考えるだろうが、結論から先に言うと、「これで十分いや、これがいい!」といえるだけのクルマだったと報告できる。
チンクには同じ1.2リッターエンジンを搭載したグレードで、既に以前から販売されているラウンジというモデルがあるが、つまりポップはそれよりも装備を落とすことで安価を実現している。が、実際に装備を比べても困る差はほとんどない。例えば外装ではフォグランプやクローム仕上げのエキパイフィニッシャーがないとか、ホイールが14インチのスチールになることくらい。内装では助手席のメモリー付きウォークイン機構やラゲッジルームランプ、バニティミラーが照明付きじゃない程度。さらに快適装備、安全装備では差は全くない、のである。
しかも、シート素材が違うなどの点があるわけだが、個人的にはむしろ、ポップ専用のシート地こそチンクらしいと思える。レッド/アイボリーのファブリック素材のシートは毎日がバレンタインかクリスマスか、というような魅力的なカラーで、むしろ「これが欲しい!」という人の方が多いんじゃないかと思う次第。ちなみに38歳のオヤジである僕も、このシートに思わず目がハートになってしまった、恥ずかしながら(笑)。
しかも素材は決して高くないけどデザインは最高! と思えるインパネやステアリングの雰囲気と、このレッド/アイボリーのシートは超絶にマッチしている。そして例えオヤジでも、こんな空間で毎日がハッピー! を感じたい…と思わせるチンクならではの世界観が強くそこにあるように思えたのだ。
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