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フェラーリ初のPHEV・SF90ストラダーレをテスト。銀座通りでV8の爆音を響かせる時代はもう終わりだ

量産スーパースポーツのPHEVとして最も成功しそうな真打の登場

スーパースポーツカーにも電動化の波は押し寄せている。2013年にポルシェがPHEVの「918スパイダー」を発表、2014年にBMWが「i8」を発売したが、この2台の2モーター・コンセプトPHEVは前者が限定生産、後者が2万台強で生涯を終えたのだが、PHEVというコンセプト自体は今後のスポーツカー電動化への道筋を開いたのだ。

コストにあまり制約のないスーパースポーツカー分野では、ある程度の距離のゼロエミッション走行ができると同時に、フロントを含めた複数の強力なモーターと内燃機関の組み合わせをもったPHEVが最適のレイアウトなのだろう。

ただ、2016年にホンダが発売した「NSX」がフロント2基、リア1基の3モーターシステムを搭載して業界でも注目を浴びたが、マイルドハイブリッド故にEV航続距離(ゼロエミッション走行距離)は数kmとアリバイ程度の数字で、販売に苦戦しているという例もある。

この点で昨年10月、東京でも発表されたフェラーリ初のプラグインハイブリッド「SF90ストラダーレ」は将来的に最も有力視されるべきモデルだ。

パワートレーンは780馬力の4リッターV8ガソリンツインターボエンジンとゲトラグ製8速ギアボックスの間に挟まれた203馬力の電気モーターに、フロントは左右独立した各85kWの電気モーターを組み合わせ、システム出力は1000 馬力。1570kgの跳ね馬を0-100km/hまで2.5秒、200km/hまで6.7秒で加速し、最高速度は340km/hに達する。

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