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サプライヤーも熱い! クルマの未来が見えてきた…CESレポート【後編】

サプライヤーも熱い! クルマの未来が見えてきた…CESレポート【後編】

写真は、ハーマン車のシステムを採用した「リンスピード Etos」

意外なメーカーも様々な研究開発を推進中

「ハーマン」はJBL、ハーマン/カードンなどのカスタマー向け高級オーディオ・ブランドで知られるが、実は自動車メーカー向けの開発ソリューションも多く手がけている。

今年は、スイスの研究開発会社「リンスピード」が手がけたドローンの発着ポートを持つ自動運転車「Etos」で話題をさらった。Etosでは自動運転の機能をアクティベートすると、ステアリングホイールが収納されて、運転席がリラックスできる空間になる。同時に、前席の2つの画面がスライドして、一つの大画面のインフォテインメントシステムとなる。

開発支援システムやドライバー経験の向上サポートなどの技術も見どころがあった。市販後に一般のユーザーの走行情報をクラウド・ベースで集めることで、市販後も開発情報を得られるシステムを開発した。このシステムでは事故につながるイベントの瞬間だけを切り取ってビッグデータとして扱うので、個人情報は特定されない。

同社の十八番である車載オーディオでは、運転席だけではなく、助手席や後席の人のスマホと車載オーディオを連携するシステムが面白い。スマホをつなぐと、各席のディスプレイに選曲リストが表示されて、好きな曲を選んでドロップすると、自分のスマホから車載プレイリストに移せる。

従来、ドライバーの好きな曲だけが車内でかかっていたのに大して、このシステムなら、乗員全員の好みの曲がシャッフルでかけられる。また、内蔵されたマイクで車内の音を拾って、再生する仕組みもある。有名コンサートホールから好きな再生環境を選ぶと、まるで車内がコンサート会場になったかのように音声が響き渡る。

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