NYオートショー報告。現地へ飛んだ河口まなぶが注目した3台とは
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:各メーカーオフィシャルなど
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そして最後に、スバルの新型インプレッサ。スバルはこの地で、セダンとハッチバックの2タイプを同時に公開した。理由はもちろん、アメリカがスバルの最大市場であり、ここでの売れ行きこそがスバルを支えているからである。
新型インプレッサはスバルの次世代のクルマをすべて受け持つ、スバル・グローバル・プラットフォームを採用した最初のモデルであり、このプラットフォームをベースに今後はレガシィやその他の車種も生まれてくる重要な技術を盛り込んでいた。
またデザインに関しても、以前から謳っている“ダイナミック×ソリッド”を具現化したものとなっており、エクステリアは確実にスポーティになりつつも、スバルの従来価値である運転しやすい視界作りから来るウインドーグラフィックなどの伝統は守られる。
重要なのは今回、インテリアに相当に手が入れられており、高い質感を手にいれたこと。大きな変化があったレヴォーグよりも、さらに良いものを期待していい。このクラスとしては珍しく、ダッシュボードなどにもレザーとステッチが展開されるほどだ。
見逃せないのが、新型インプレッサで展開されたスイッチやその他の細かなパーツだ。実はこれらも共用化を図って考えられたもので、今後の様々なモデルに使っていくものである。そう考えるとなるほど、新型インプレッサのクラスを超えた質感の高さは、様々なモデルに展開するがゆえのスケールメリットの上に考えられたコストパフォーマンスの高いパーツ、ということにもなるわけだ。
このようにNYオートショーでは、我々にとっても重要なモデルが数多く登場した。日本の自動車メーカーが送り出す、日本人にとっても重要なモデルがアメリカで発表される、というのは複雑な想いを抱かずにはいられないが、これもまた現実なのだろう。とはいえこの3台が我々にとって興味深いモデルであることに変わりはなく、日本で試乗する日が楽しみなことにも変わりはない。
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