NYオートショー報告。現地へ飛んだ河口まなぶが注目した3台とは
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:各メーカーオフィシャルなど
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:各メーカーオフィシャルなど
今回、河口まなぶがとくに注目したのは次の3台。日産GT-R、マツダ ロードスターRF、スバル インプレッサである。
日産GT-Rは、約9年のモデル史上において“最大の進化”を果たしたと自ら謳う。実際エクステリアでは前後バンパーをマイチェン前のNISMOから受け継ぐ造形となったことをはじめ、なんとA・B・Cすべてのピラーの構造やデザインまで変更してボディ剛性を高めた。さらに新たなホイールやマフラーなどまで細かく変更を行った。
室内では基本骨格はそのままながら、ダッシュボードが30mm下げられたほか、センターコンソールからシフト周りまでを再デザイン・再レイアウトしたこだわりっぷり。ステアリングやナビ周りのデザインも変わった。
ハイライトはエンジンパワーで、20hpアップの565hpを達成。ps表示でいえば570psに達したわけだ。足回りも当然ブラッシュアップが図られている。
今回のGT-Rはモデル年数を考えても“最後のモデル”と言われる。ならばなぜ、このような大規模改革ができたのだろう。その内容はトヨタ86の主査である多田哲哉氏に「トヨタだったらモデル末期にこれだけの変更はできないと思う」と言わしめたほどだ。
GT-Rの開発を取りまとめる田村宏志氏は、「日本で言う15年モデルでは、従来のイヤーモデルを出さなかった。そこで我慢した分、今回のモデルで様々に手を入れた」とコメントしている。
日産は今回、プレスデーの展示はGT-R一色で、歴代モデルをすべて展示するこだわりようを見せた。最も顧客が多いと言われるこの地で発表された今回のモデルは果たして、最後のモデルなのか否かは不明だが、再びインパクトを与えたことは間違いなかった。そして新モデルが溢れるNYオートショーの中でも確実に存在感を放っていた。
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