欲しい装備をどう選ぶ? ダイハツ ムーヴキャンバスのグレード選びを完全解説
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:ダイハツ工業、PBKK 30
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軽スーパーハイトワゴンほどの背の高さは不要だけど、やっぱりスライドドアはあったほうが便利かも――というニュアンスで考える人にとってはある意味最高な軽自動車が、軽ハイトワゴンにスライドドアを付けたダイハツ「ムーヴキャンバス」でした。
そしてスマッシュヒットを記録したムーヴキャンバスは2022年7月、より魅力的な2代目へとフルモデルチェンジされました。ここでは、そんな2代目ムーヴキャンバスの個性と魅力、おすすめグレードなどについて、あらためてチェックしてみたいと思います。
2016年に発売された初代は、デザイン性と機能性を両立した新感覚のスタイルワゴンとして誕生。女性を中心としながらも幅広い層に支持され、累計販売台数は38万台を突破。「ハイト系+スライドドア」という新市場を開拓しました。

そして2022年7月に誕生した2代目ムーヴ キャンバスは、初代の魅力のひとつだった「可愛らしさ」は継承しつつも、メインターゲットである若年層の価値観が変化していることに合わせて、デザインなどを微修正。
初代の世界観を継承している「ストライプス」は、可愛さの中にも「シンプル」「すっきり」「洗練」といった要素を加え、今回新たに誕生した「セオリー」というデザインラインのほうでは「こだわりのある大人に向けた上質で落ち着いた雰囲気」を表現しています。

初代ムーヴ キャンバスは「可愛らしさ」だけではなく、「置きラクボックス」や「両側パワースライドドア」などに代表される“使い勝手の良さ”も魅力だったわけですが、2代目では、そのあたりもしっかり進化しました。
後席のシート下や足元空間を有効活用できる「置きラクボックス」は、初代では両手を使って3ステップの操作をする必要がありましたが、2代目では片手による2ステップの操作で立ち上がる機構に進化。
そして両側パワースライドドアも「タッチ&ゴーロック機能(ドアロックを予約できる機能)」が全車に採用され、上級グレードには「ウェルカムオープン機能(ドアが自動でオープンする機能)」も追加されています。

また「スマホネイティブ世代を意識した使い勝手」というのも2代目ムーヴキャンバスのテーマです。9インチのディスプレイオーディオはワイヤレスでApple CarPlayに接続され、「エアコンの温度を2℃下げて」などの音声認識機能も採用。さらにはスマホのワイヤレス充電機能も用意されています。
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ダイハツの「DNGA」という新しい車作りの考え方に基づいてプラットフォームとパワートレインを刷新。そのうえで、初代に乗っているユーザーからの徹底的なヒアリングをもとにステアリングの操舵力やアクセル踏み込み時の初期応答、いわゆる乗り心地なども微妙に、しかし徹底的に、修正されています。

また運転支援システムに関しては、全車速追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)を設定するとともに、ペダル操作ミス時の急加速を抑制するシステム(プラスサポート)とブラインドスポットモニターも、ディーラーオプションとして後付けできるようになりました。
現在販売されているムーヴキャンバスのグレードと、それぞれの車両価格は下記のとおりです。
【ストライプス】
●ストライプスX|149万6000円
●ストライプスG|167万2000円
●ストライプスGターボ|179万3000円
【セオリー】
●セオリーX|149万6000円
●セオリーG|167万2000円
●セオリーGターボ|179万3000円
ご覧のとおり「ストライプス」と「セオリー」の価格は、グレードが同じであれば同一です。上記は2WD車の価格で、4WD車の場合は上記よりも12万6500円高くなります。また「eco IDLE非装着車」(アイドリングストップ非装着車)という仕様を選択すると、車両価格は上記よりもそれぞれ3万3000円お安くなります。

ベーシックな「X」と上級の「G」、そして上級のターボ付きである「Gターボ」の主な違いは下記のとおりです。
| 「X」グレード | 「G」グレード | 「Gターボ」グレード | |
|---|---|---|---|
| ヘッドライト | ハロゲンランプ | フルLED | フルLED |
| シートヒーター | 設定なし | 標準装備 | 標準装備 |
| ホッとカップホルダー | 設定なし | 標準装備 | 標準装備 |
| マルチインフォメーション ディスプレイ | モノクロ | カラー | カラー |
| ウェルカムドアロック解除 | 設定なし | 標準装備 | 標準装備 |
| アダプティブ クルーズコントロール | 設定なし | オプション装備 | 標準装備 |
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この内容から考えますと、「X」はさすがに装備がやや寂しい部分もあるため検討対象から外し、「GまたはGターボのいずれかにする」というのが、ムーヴキャンバスのグレード選択においては王道となるでしょう。
あまり遠出はしないということでしたらノンターボの「G」でも十分ですが、高速道路を使う機会が多い人は、ちょっと高いですが結局は「Gターボ」を選んだほうが、総合的かつ個人的なコスパは良くなると思われます。
そして肝心の「ストライプスにするか、それともセオリーにするか?」という問題につきましては、これはもう「各自のお好みに応じて」としか言いようがありません。
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ムーヴキャンバスのライバルとなるのはスズキの「ワゴンRスマイル」です。
ワゴンRスマイルは、初代ムーヴ キャンバスが開拓した「ハイト系+スライドドア」という市場に目を付け、ムーヴ キャンバスの後を追う形で2021年8月に発売されたスライドドア付きの軽ハイトワゴン。

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さすがにムーヴキャンバスを徹底的に研究したうえで投入された車だけあって、ワゴンRスマイルには2代目ムーヴ キャンバスを上回っていると思える点もあります。
ボディの全長と全幅は両者まったく同じですが、全高はワゴンRスマイルのほうが4cm高いため、室内高もワゴンRスマイルのほうが5cm以上高い作りになっています。またWLTCモード燃費も、マイルドハイブリッド機構が付いているワゴンRスマイルのほうが、ムーヴキャンバスよりも少々優秀です。
そのため「室内は高さ方向の余裕があるほうが好ましいし、燃費も、少しでもいいほうがありがたい」という人は、ワゴンRスマイルを選ぶべきでしょう。
細かい部分に違いはありますが、基本的な使い勝手は両者とも良好ですので、ワゴンRスマイルも、かなり便利に使える車であることは間違いありません。
しかし実際に運転するシーンにおいては、「ムーヴキャンバスのほうが安定している=運転していて疲れない」と感じますし、そして何よりムーヴ キャンバスには、ワゴンRスマイルには存在しない「ターボ付きエンジン」という“武器”があります。

まぁ平坦な市街地だけを走るのでしたら不要ともいえますが、もしもちょっとした遠出もしたいのであれば絶対にあったほうがいいのが、このターボ付きエンジンなのです。
特に「Gターボ」というグレードがおすすめとなるムーヴキャンバスですが、仮にノンターボエンジンのグレードを選んだとしても、この素敵なデザインと絶妙な使い勝手およびサイズ感、そして安定感のある走りは、ほかの軽自動車ではなかなか味わえない、ムーヴキャンバスだけの持ち味です。
ご検討中の方は、ぜひそのまま契約まで一直線に進むべきでしょう。
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