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4代目・新型インプレッサ、米国仕様をチェック

4代目となる新型インプレッサの米国仕様をフォトインプレッションでお届けする。現行インプレッサのデビューは2007年。わずか4年でのフルモデルチェンジは、もともとモデルサイクルが長いスバルとしては異例。これは環境性能への需要の高まりと、新世代ボクサーエンジンの完成を受けたものだ。発売は米国で2011年中、日本では未定となっているが、遅くても12月の東京モーターショーには日本仕様の市販版が披露されると思われる。

■新世代ボクサーエンジンで燃費改善

新型インプレッサの心臓部には、フォレスターから採用が始まった新世代の2.0リッター水平対向エンジン(FB20型)が収まる。組み合わせるトランスミッションも、インプレッサでは初となるCVTがメイン(他に5MTも用意)。このCVTはレガシィに搭載済みのリニアトロニックの進化版で、パドル式の6速マニュアルモードも採用される。

結果、参考数値ながらも燃費は15.3km/Lをマークし、現行モデルの同排気量エンジンから約10%ほど改善されている。148ps/196Nmを発生するパワー&トルクは、現行エンジン(140ps/186Nm)をやや上回るものだ。また新世代の水平対向エンジンは開発当初からアイドリングストップやブレーキ回生システムなどとの組み合わせも想定されていて、発売時にはそれらの採用によってさらに燃費が改善される可能性も残っている。

■見た目も走りもブラッシュアップ

新型のボディは現行モデルと同じく4ドア・セダンと5ドア・ハッチバックが用意され、サイズは全長4580(4ドア)/4415(5ドア)mm×全幅1740mm×全高1465mm、ホイールベース2645mm。全長と全幅は変わらないが、全高が10mm低くなり、ホイールベースが25mm延びた。またAピラー下端を前方へ200mm移動し、ドア構造を見直したことで、実質的なサイズを変えずに室内空間を拡大している。

シャシーは前がストラット、リアがダブルウィッシュボーンというサスペンション形式こそ変わらないが、各部の剛性向上やセッティングの最適化によって、快適な乗り心地とリニアなハンドリングをさらに高い次元で両立したという。Cd値は4ドアが0.331から0.306へ、5ドアが0.343から0.329へ、それぞれ大幅に改善された。また米国向けとしてはスバル初となるピニオンアシスト式の電動パワーステアリングを採用して燃費向上を図った。

デザイン的には、ヘキサゴングリルやホークアイヘッドライト、特徴的なホイールアーチといった、最近のスバル車に共通するモチーフを採用。細められたAピラーや三角窓の設定、さらに前後席のヒップポイントを高めにしたことで、前方視界が向上している点もポイントだ。

安全装備も充実し、全車にブレーキアシスト機能付きのVDC(横滑り防止装置)やブレーキオーバーライド制御、運転席ニーエアバッグを含む8つのエアバッグが標準で装備される。日本仕様には「アイサイト」の設定もあるかもしれない。

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